急に具合が悪くなる

映画「急に具合が悪くなる」見た。 ※ネタバレありません

何が琴線に触れたのか最初から最後まで泣きながら見た。

自分も死ぬんだということに実感を持ち始めたこともあるだろうけど、それよりも人と人が出会うという奇跡を目の当たりにして寄り添って見ているという、今まで経験した事の無い3時間16分の”映画体験”がそうさせたのでは。

癌になり転移を経験していった哲学者・宮野真生子と人類学者・磯野真穂による往復書簡が原作の映画。

映画の舞台はパリと日本。

主人公のふたりはパリの介護施設で施設長を務めるマリー=ルーと日本人の舞台演出家・森崎真理。偶然の出会いから意気投合してフランス語と日本語を織り交ぜながら交流していく。

実際に相性が合い長い時間を共にしたふたりの演技は化学反応を起こしてただふたりのやりとりを見ているだけで涙が止まらなかった。

このふたりだから(もちろん濱口竜介監督だったから)起こせたこの化学反応がカンヌの審査員にも届いてひとりではなく”ふたり”にカンヌ国際映画祭女優賞を送ったのだろう。

特に派手な事が起こるわけでもなく、ふたりの会話が多くの時間を占める3時間16分の体験は映画を見終わった後も何か心に残っている。

公式サイトはこちら

以下、ネタバレあるので興味ある方は見てからの方が

> 濱口竜介監督1万字インタビュー

> 編集者、作家の柳瀬 博一氏によるかなり面白い考察:「急に具合が悪くなる」と6月の蝉と真夏の灰について。

> 考察は続く。こちら。