いきなりですが、ピアノの練習って面倒ですよねー
私も子ども時代、練習が辛かった時期があります。
私達が練習ができないのは、まずは当たり前のことと思ってくださいね。
でも残念ながらピアノはスイミングなど他の習い事と違って、練習しないと上手くはなれないのも事実です。
それではどうしたら練習できるようになるのか?
そんな問題を少しでも解決したくて、私は11月から3ヵ月の【音楽家と教師のための脳科学トレーニング講座】で学びました。
そこで学んだ答えは色々ありますが、
「根性や意志の力ではなく、脳を上手くだまして習慣化する」
のが良い方法のようです。
私は生徒さんとお母さんに、どんな時間に練習出来そうですか?とお聞きして、
練習時間を決めて5分でも毎日弾くことをお勧めしています。
終わったらおやつを食べようとか、ゲームをしよう、漫画を読もう…など、何か自分にご褒美をあげても良いと思います。
まず3日間、3週間、3ヵ月…と続けていくと、歯磨きみたいに習慣になって、やらないと気分が悪いくらいになったらすばらしいですね!
また子どもたちの練習を習慣化するには、ご家族の支えが不可欠です。
「ピアノ聴きたいなあ」「それは何て曲?」「いつも練習してすごいね!」「上手になってるね!」「その曲好きだよ!」
とにかく関心を持って、前向きな声かけをしてあげてください。
どうか「練習しなさい!」ではない言葉でお願いします。
練習できてる生徒さんにその秘訣を聴いたら
「学校の宿題の前にちょっと弾く」(小学生)「数学の問題を解く前に弾く」(中学生)と言った子達がいました。
勉強の前にピアノを弾くと脳の働きが良くなると話している学者もいましたので、有効かもしれません。
また「発表会みたいに1人で登場してお辞儀もして弾くのも楽しいいよ~」と教えてくれた子もいました。
「お母さんが掃除機かけてる間とお洗濯干してる間は練習ってきめてるよ!」とか
「朝15分練習してます!」など、今は教室の生徒さんほぼ全員が、何らかの工夫をして練習してくれているのが私にとって、とても幸せなことです。
イヤイヤ我慢してではなく、あの手この手で練習習慣をつけられるように保護者の方々と話し合い、工夫してもらうように指導しています。
何よりこの習慣化する体験ができたら、大きな自信になりますね。
そして将来きっと役に立つことでしょう。
大人になって自分の仕事を楽しんで続けるためや、大切な人との人間関係を築くための努力を重ねていける基礎になることでしょう。
私自身も音楽を学んできて身に着けたことはこれだと思います。
あきらめずやり続ける力は、大人になったからといって自然に身に着いている訳ではないですよね。
幸せな大人になるための大切なライフスキルを、子ども時代にピアノ練習に向き合うことで、身に着けられるかもしれません。
ピアノ練習をそんなチャンスにして欲しいと願っています。