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あいの沢 キャンプ‎ 2日目


 寝て、すぐ目を覚ましてしまったと思ったら朝の5時30分だった。ものすごい熟睡。6時間が6秒くらいに感じられた。テント裏手の小高くなった山から見下ろしたところ。今まで木が茂っていたので初めて見る景色。



 朝食。いつものようにトースト。昨日残ったミネストローネ、ソーセージと目玉焼き。小食の僕らの皿はお子様ランチと笑われてしまった。
 ニュースを聞こうとNHKラジオをつけたら 忌野清志郎 の訃報。がっかり。ものすごくがっかり。

 おふたりは朝からご飯。

 焼きおにぎりも作っていた。

 いつも清潔な炊事場。この向こうにはバンガローがいくつも。

 焚き火に突っ込んで焼酎のお湯割りも作っているシェラカップはだんだん良い風情になってきた。

 カミさんが昼食用にきのう直売所で買った赤カブに薄く塩をしていた。

 おふたりがお風呂に出かけたのでだらだらと何もしないで過ごす。キャンプをすると手に入る午前中のこの時間は贅沢。キャンプに来てまわりに人がいない時、ブルースハープの練習をしているけど年に数回のキャンプで数分の練習を続けているだけだから、暗譜でまだ1曲も吹けない。

 この贅沢な時間を愛犬「小春」はいつもこんな感じで過ごしている。一面のウッドチップは敷き詰められたばかりでフカフカでテントを張るには短いペグでは地面まで届かないしテントや靴の中に入り込んでちょっと痛い。でも「小春」にとってはベッドのようで気持ちよく寝ている。

 風呂から帰ってきたおふたりと今日の分の涌き水を山に汲みに行く。

 買い出しも済ませ、暑いのでみんなでソフトクリーム。僕が友だちに「ソフトクリームの大盛りは出来ませんからね〜」とからかっていたらお店の方が悔しかったのか僕のバニラソフトクリーム(小)を「あ、大盛りになっちゃいました」と言って渡してくれる。たしかにカミさんのストロベリー(小)よりたっぷりの盛り。すみません、ありがとうございました。

 昼食。お米派のおふたりがでっかいほっけがあるからご飯を炊いて一緒に食べようと言ってくれるのでその案にすぐ乗る。キャンプでご飯!の良さに気付かされている。とはいっても人も驚く小食派の僕らはキャンプで米を炊いてしまったら何食も米になってしまうんだよなぁ。
 カミさんはひと塩しておいた赤カブに昨日の手羽中の残ったものを裂いて入れてサラダを作る。

 僕は友人にほっけを炭で焼く大事な係を任命される。皮を下にして焼き始めようとしたら「うおみとりかわ」だよ、と教えてくれる。「魚身鳥皮」魚は身から鶏肉は皮から焼く、って事だね。そして魚は金持ちに焼かせろとも。こちょこちょ動かさないでじっくり焼くのが大切だから。上手に焼けてると褒められ魚焼き特命大臣の職を降りる。それにしてもこのでかさ!4人でもたっぷり。炭でじっくり焼いたせいか骨もせんべいのようにぱりぱりして美味しい。

 すでに米を炊くのが得意になりつつある友人の炊いた米を皿に盛ってもらう。

 食後、カミさんと入れ替わりに風呂へ。帰りに近道の湖の吊り橋を渡らず場内をぐるりと歩いて回ってゴールデンウィークのあいの沢の様子を見て回る。管理棟の脇、ウッドデッキのオートキャンプサイト。今まで見たことのないテントの数。木のピンクは桜。

 広い芝生のフリーサイトエリア。更に増えるテントの数。なんか、あいの沢じゃないみたい・笑

 さぁ最後の晩餐だ。あっという間だなぁ。友人の豚バラが余っているというのでダッチオーブンで小さなジャガイモを蒸すのに一緒に入れさせてもらう事にする。クーラーボックスから出して常温に戻し塩胡椒しておく。

 カミさんは山菜の天ぷら。タラの芽とこしあぶら。こしあぶらは結局少ししか見つけられず、産直の店で買う。それにしてもこの量で250円という安さ。

 蒸し豚、蒸し芋のソースを作る。シェラカップでバルサミコを煮詰めオリーブオイル、醤油、粒マスタードを混ぜる。手製のワンバーナー台。中にワンバーナーとトランギアと木の厚い台が全て収納出来るようになっている。

 バルサミコソースの出来上がり。あまり料理を褒めてくれない友人にも褒められた。

 日が落ちてきたので乾杯して晩餐の始まり。

 友人たちは摘んできたつくしでもう1品。僕はちょっとごめんなさいだったけど。でも佃煮風の味付けでクセ無く食べられる。

 友人が持ってきたワイン。僕らが以前にプレゼントしたものだというのだけど記憶にない。

 カミさんの天ぷらはとても上手。だけど野外での天ぷらは初めて。うまくできるかな?
 これも友人は褒めてくれた。でもカミさんは家のようにうまくできず大いに不満だった。是非、野外でも美味しい天ぷらを揚げられるようになってもらいたい。僕は山菜を見つける目を更に強化するから。しかしこしあぶらはうまい。山菜の中で一番好きだ。こしあぶらが横綱ならタラの芽は関脇クラスだ。

 以前に鳥とジャガイモのローストを炭にしてポップコーンの悲しい夕食になったことがあるので気をつけて上火も下火も弱めにしてじっくり加熱してうまく仕上がった。蒸す前に肉にもジャガイモにも焦げ目を付けたんだけどもっとこんがり色を付けた方が良かったし美味しかっただろう。

 がっつり派のおふたりは食後に産直の店で買った凍みもちを焼いていた。1日水に漬けてから焼いていた。水で戻すというのはしらなかった。それにすごく大きくなる。

たまき:
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