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石屋だったおじいちゃんに

銀河倶楽部作品展、今日まででした。

石の彫刻以外にも石で作った一輪挿しや花器も展示していました。(上の絵はウエノイチローさんの富士山。左の青い富士と金の昇竜の絵が素敵)

こんな一輪挿しを買っていただいた方と少し話をさせていただいていました。
この一輪挿しは、いつも横に泥様の部分を持ってきてスリットを入れるのだけど、泥様の部分を上にして初めてスリットも上に入れてみた。

普通に一輪の花を挿す以外にも、こんな風に遊べるかなと思って。
ペン立てにもできます。こんな風に・笑

女性は、この一輪挿しはおじいちゃんのために買ったのだと話してくれました。学校を出て石屋になって石屋一筋で働いて生きてきた方。残念ながら東日本大震災の津波で亡くなってしまったということでした。石と生きてきたおじいちゃんの墓前に石で出来た一輪挿しで花を飾ってあげたらきっと喜ぶと思って買ったのです、と。

この間作ったテストピースのこの一輪挿しを、販売はしていない自家用だったけど受付に飾っていました。
話を聞いて思わず「これを僕からおじいちゃんに」ともらっていただきました。「おじいちゃんが呼んだんだね」と喜んでいただいて嬉しかった。

今回の作品展は雪が降るは、気温が低くて寒いは、で天気には恵まれませんでしたが、お越しいただいた方、ありがとうございました。来ていただいた方といろんな話をして、とても楽しかった。お客さんがいない時に、性別も年齢もやっていることもみんな違うけど「作る」ということで集ったメンバーで話すのも本当に楽しかった。

この一輪挿し「大地」という作品名にして制作しようと思ってます。安く出来そうだし。あとはこれを作る時間の確保だ。

次の制作のアイデアや、やる気をたっぷり充電できました。
来ていただいたみなさんとメンバーに、改めてどうもありがとう。

たまき:

View Comments (2)

  • 石のつながりで、とっても良いお話ですね。

    石の一輪ざし、一緒に行った友人が、すごく興味持っていました。特に一番左の。

  • もう買っていただいてるんだからふたつもいらなかったんじゃ無いの?と今になって冷静になれば思いますが、なんか石に向かってこつこつ働いて生きてきたおじいちゃんを想像してたら人ごとじゃなくなって・笑

    スリットのある一輪挿し、今までと違うスリットの入れ方を楽しんでいるんです。お友だちが興味を持ってくれたのも、そんな、最近のでした。

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