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棟梁登場

2005.06.12
 お昼近くに棟梁が奥さんと共に現場に足を運んでくれた。感激。断熱材の入れ方の事、サッシの内壁側の処理の事など質問の嵐。特にサッシはパネルの枠とサッシの上下左右の間隔がまちまちでどうやって仕上げるのかとても不安だったのだ。以前サッシを専門に取り扱っている方に聞いたら「間隔がまちまち?」と言ったまま頭を抱えてしまったのだ。棟梁もこんなやり方は経験が無かったがすぐに解決策を出してくれただけで無く仕事の合間を見て造作してくれるという。感激。しかもしかも。「早飯食って来てけっから(昼飯急いで食べて来てあげるから)」と言って帰ると再び奥さんと午後一番で道具を持って来てくれた。手前は持って来てくれたスライド丸ノコ、奥は早速仕事を始めた棟梁。(このスライド丸ノコは貸してやると言って置いていってくれた!これが無いと始まらない作業があるのだが買っても大工仕事では金を産めないのであきらめていたのだ)

2005.06.12
 棟梁の奥さんも足場を上がって降りての大仕事。レッドシダーを塗るカミさんと棟梁の奥さん。

2005.06.12
 東側のサッシの枠部分を奥さんと取り付けている棟梁。働き幅を決めるすきまは30mmの馬鹿棒を作ってそれを当てながらの作業。時々スケールで確認する意外は馬鹿棒で。これでほとんど1mmと狂わない。

2005.06.12
 棟梁の後ろを見てもらうとわかるが既に東側は貼り終えて南側もサッシに絡む部分まで終わっている。信じられない早さ、信じられない美しい仕事。余りの仕事の速さに寸法で材を切ったり釘を打ったり手方の僕の仕事が追いつかない。

2005.06.12
 鼻歌を歌いながらサッシの部分だけを正確に抜いている棟梁。木を押さえているこの道具も「貸してやっから」と置いていってくれた。

2005.06.12
 ノコギリで抜いているところ。あまりの手際の良さにカミさんも安心して笑って作業を見ている。

2005.06.12
 終了。午後の数時間でほとんどの作業を終えてしまった。運転する奥様には申し訳ないが棟梁にはカミさんが買って来たビールを飲んでもらいながらこの時とばかりにさらに質問攻め。
 レッドシダーの角の処理の方法を教えてくれた。ただ角を合わせただけでは防水上問題が大きい。角は少しひいて取り付けて出来た凹にシリコンを打つ事で面取りしたような形に仕上げろ、と。言葉ではわかりにくいので実際に施工したら写真に撮ります。

 家を建てようと最初に思い立った頃ある大流行りの飲み屋で「家を新築しようと思っているんだ」と話したらそこの主人が「腕の良い大工がいる。この人に頼め」と言った人がこの棟梁。そしてこの棟梁こそ僕が石を彫る仕事をする広い土地を貸していただいている大家さんなのだ。ただ同然の値段で土地を貸し、その代金を年に1回払いにいくときはビールと奥様の手作りの料理でもてなしてくれ寿司屋にも連れて行ってくれ今回は大工仕事をやっていただいて、僕とつきあって棟梁、損ばかりしてます・笑
 御祝儀までいただいて本当にありがとうございました。

2005.06.12
 自分ひとりではここまでいくはずは無かったのでサッシの下の一部分はウッドガードを塗るのが追いつかなかった。この後下に段ボールをはさんで塗ればマスキングも必要無いぞと棟梁と奥さんが段ボールを押さえてくれて僕が塗った。なんて贅沢な作業だろう。恐縮。

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