X

腰痛持ちの料理

 とても新鮮なサンマとイカが手に入った。腰が痛くて何も出来ないので夕方は台所で夕食の準備・苦笑

 クチバシは正しく黄色、肩からの肉の盛り上がりは往年の大関、貴ノ浪を思わせる程の盛り上がりだ。これで100円しない。カミさんがサンマの刺身を食べたいというので3枚におろして刺身に。僕は(青魚は好きなのに)サンマの刺身は大嫌いなので塩焼き。焼いたサンマは途端に大好物に変身するから不思議。

 イカもものすごく新鮮。今は夕食の準備くらいしかできないので普段できない手のかかる料理を1品作ることにする。

 まずは定番のイカソーメン。美味しくするためには胴体に対して縦に細く切る。(数年前まで知らなかった)

 イカをさばくのは慣れているのでイカソーメンは手間ではない。めんどくさいのはここから。2杯分のイカスミをていねいに取り出す。

 イカスミの袋を楊子で裂いて墨を出す。直径1mmの袋からしっかりていねいに掻き出す。徹底的に出したつもりでも出し切れていないので白ワインを注いでさらにすりこぎでする。使う道具の全ては事前にたっぷり水を吸わせておかないと墨を吸って真っ黒になってしまうので注意。

 別につくっておいたトマトソース(ニンニク+タマネギ+ローリエ+トマトの水煮)に墨と具を入れて煮込む。今回は1杯はそのまま冷凍し、残った1杯のイカソーメンの残りのエンペラと足や半端具材だけ。

 手に入れたばかりのヒマラヤの岩塩をすり入れる。岩塩は豊富なミネラルの味で塩っぱいというより旨みがある。

 パスタを茹でて和えればイカスミパスタのできあがり。この旨みはあんなちょっとのイカスミを使わないと絶対に出せない。こんな細かいことに気が付いたイタリア人は偉い!

たまき:
Related Post