昨年11月後半から3ヵ月、オンラインで行われた【音楽家と先生のための脳科学トレーニング講座】に参加しました。
私は6歳からピアノを始めて、途中中断した数年を経て20歳から声楽を学び、短大の音楽科で声楽専攻、それから30年以上レッスンを受けながら年に数回ステージで歌っています。
私も含めてクラシック音楽を学んでいると、「少しでも美しく奏でたい!生徒さんの演奏も良くしたい!」と考えるあまり、直すところばかり探す思考になってしまいます。
それが高じると完璧主義になりかねません。
昨年私は宮城県に移住して30年の記念すべき年でした。
その記念に夫の個展(石彫)とのコラボで、ギャラリーのミニコンサートを開くことになっていました。
長年の願いだったバロックの先生のレッスンも受けられるようになり、プログラムにパーセルの大好きな曲をどうしても入れたかったのですが・・
練習してもしても思うようにならないフレーズがあり、そこに来ると自滅…どうしよう…と悩んでいました。
呼吸も発声もやれることはし尽して、これ以上何をしたらできるのか??
もしかしたら私の精神的(脳の)問題かも⁈
藁をもつかむ思いで【脳科学トレーニング】のチャレンジ(体験)に飛び込みました。
毎日簡単なワークを投稿しながら、主催者のAyakoさんのライブで脳のしくみや使い方をワクワクしながら学びました。
そのAyakoさんのライブで、恥ずかしい気持ちもかなぐり捨てて「本番が近いのにどうしても上手くいかない時どうしたらいいですか?」とドキドキしながらライブコメントで質問しました。
するとアメリカのオーケストラに在団するプロバイオリニストのAyakoさんが、ご自分がウンウン唸りながら試行錯誤してきたという練習方法や考え方を、惜しげもなく伝えてくださったのです!!
驚愕でした!
その中の一つが
『どう歌いたいか自分の声で聴こえるまでイメージすること!』
たくさんの素晴らしい先生方についてレッスンを受けてきたけれど、こんなにも具体的にイメージについて教えてもらえたのは初めてでした。
そしてコンサートの当日朝、本番前最後の発声と軽い練習をしようとした時
「特別な声を出そうとしないで、音楽を自然に流すように歌おう」
という言葉がスーっと降りてきました。
その言葉に従って歌ってみたらとても自然にフレーズを流すことが出来ていました。
本番ではそれが出来るか解らないけれど、とにかくやってみよう!!
そう思って会場に向かいました。
本番は、悩み続けたその曲のそのフレーズをどう歌ったか覚えていないくらい夢中で、自然に通り過ぎていました。
本当に不思議で有り難い、幸せな体験でした。
ギリギリまで悩み、恥ずかしさを振り払って一歩踏み出したからこそ得られたAyakoさんからの大切な言葉の数々でした。
これはチャレンジの数日間だけで得られた脳の変化です。
そこから本講座に進み、3ヵ月の間に更に様々な脳の変化に気付くことになりました。
夫との関係や友人関係も…
Ayakoさんは私の大恩人なのは言うまでもありませんが、講座で一緒に学んだ方々との毎日の温かい思いやり一杯のやり取りにも励まされ学ばせていただきました。
Ayakoさんとメンバーのみなさま本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。
そして一回目のチャレンジではどうしても出せなかった一歩を、エイヤー!と踏み出した自分を最後にホメたいと思います。
私がこんな凄い体験をした、脳科学トレーニング講座が、これを必要としている誰かの元に届きますように!と願っています。