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    Categories: 創る

みるみる水が凍る日

嫌になるくらい今朝の氷は厚い。

コンプレッサーに空気がたまるまでの間、氷の写真を撮る。氷の写真を撮るのが冬の楽しみ。

トンビが何羽も上空を舞っている。

この前、貫通させてしまった石に乗せてみた。

霜柱、立ちまくり。

神様って粋なことするよなぁ。なんだよ、このステキな造形。

石の上の氷の上に乗せてみた。

ステキな形。

寒いから全然溶けない。10時に氷が溶け始めてやっと石磨きが開始できた。

抽象彫刻の様な伊達冠石の花器、出来た。トンボの顔って言わないで。

春に三越に展示予定。

台に乗せるようになってます。

長く伊達冠石を磨いてきたけど、ここまでオレンジ色の強い縞模様は見たこと無い。うっとり。この気持ち、多分、誰とも共有出来ないだろうけど、うっとり。

家に戻る時間がもったいないので、またカップラーメンの昼食という悪行也。

きのうあまりの寒さに死にそうになって、買ってきた温かい長靴のインナー。

温かい手袋。

朝日現代クラフトという工芸作品の公募展に応募するために、20年前に初めて「スリットのある一輪挿し」を作って磨いていたのはちょうど今くらいの時期だった。その時、地面が全く見えない一面の雪の中で石を磨いていた。初めて作る形が完成間近でドキドキしながら石を磨いていたことしか覚えていない。長靴には温かいインナーは入っていなかったし、手袋もしていなかった。夢中だった。

4時頃、水が凍り始めた。昨日は2時過ぎには凍り始めたから、それでも今日はずいぶん仕事しやすく助かった。頻繁に動かす石押さえのネジも凍って回らなくなる。人に強制されたら虐待レベルの仕事だけど、自分が好きでやってるから文句は言わない。だけど、凍りながらの石磨きは辛いお年頃になってきた。雪の中でさえ嬉しくてドキドキしながら仕事していた昔の自分に、なんかゴメン。

たまき:
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