私は長年何を大切に生徒さんと向き合ってきたのだろうと考えてみました。
私が子どもの頃は、ピアノレッスンはスパルタ式の厳しい指導が多かったと思います。
ビシビシしごかれ、よく泣きながらレッスンを受けたものです。
今はもうそんな時代ではありませんね。
それでも教師になりたての若いころ、生徒さんをもっと上手にするために厳しい指導をした方が良いのか、
とにかく楽しい方が良いのか悩みました。
でもある時期から私は「音楽の楽しさ」を伝えることが使命だと腹を決めました。
勿論、大人になるために必要なことは、きちんと伝えなければなりません。
音楽に関しては「まず楽しめること」を一番に指導しています。
楽しめるようになれば、自分から練習して伸びていってくれます。
そうなれば、時には厳しさを求めてもついてきてくれます。
「音楽って楽しいなあ」「ピアノって楽しいなあ」とたくさん感じてもらえるように
根気強く寄り添い、私自身も楽しんで生徒さん達と向き合っていきたいと思っています。