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    Categories: Art

虹の写真展

朝、大雨。石に組み込む材料を探しに仙台へ。

せっかくなのでDMで気になっていた作品展をハシゴする。

阿部敬四郎ギャラリー:アメリカンアート展
(2013/11/14-26)
知らないギャラリーだったけど、10月の初めにたまたま前を通ったとき、ガラスの個展のポスターを見て入ってみて、ノグチミエコさんというガラス工芸家の「宇宙」を閉じ込めたような作品の世界を楽しんだ。次々に新しい企画で展覧会が開催されるので仙台に行ったときは寄るようにして見せてもらっていたら、ギャラリーの方が個展を見に来ていただいた。僕の好きなアメリカンポップアートのDMをいただいたので個展に来ていただいたお礼を兼ねて見に行った。
アンディ・ウォーホルやリキテンスタインのシルクスクリーンの版画が並んでいた。それ以外にも村上隆や草間弥生の版画も。それから奈良美智の木版画も。木版画は初めて見た。

 

K-SALONTOUCH CLASSIC 展示会
東北工芸の「玉虫塗」の工芸品。光沢がきれい。ピカピカ、ではなく渋く美しく光っていた。DMにも載っているガラスのコップには漆が3層に塗られていて、山の景色を見ているような淡いグラデーションがとても綺麗だった。

 

ART CUBE大沼英樹写真展「虹の旅」
先週まで個展をやっていたライフスタイル・コンシェルジュの会場にこのDMがあって、一目見てすごく気に入ってしまい絶対見に行こうと決めていた。個展の間、仙台の画廊をいくつも回ったけど、その時にDMの別バージョンも見つけて、これもすぐもらっておいた。右下に傘をさしている人が写ってるのがいいんだよね。

指折り数えて待っていた虹の写真展は、とても良かった。どの写真もとても良かった。写真家の大沼さんも会場にいて話しかけてくれたので初めましてだけど話をさせていただいた。
「とても良いですね」と言うと満面の笑みで「虹、好きですか?」「良く、虹の写真撮るんですか?」どちらも「ハイ」と答える。実際に良く撮るし、iPhoneを買ってすぐの時に撮ったのは虹の写真だった。iPhoneのパノラマ機能を使ったのは、ものすごい好条件で虹を見た時にどうしても虹の全体像を納めたくて使った。おかげで大きな虹の端から端までを撮れた。(クリックで大きく見られるので是非)
「本当に良い写真ですね」と僕。「本当に虹は綺麗ですよね」と言うので「いやいや虹は綺麗だけど、ただ撮っても写真として成立する虹の写真にはならないけど、虹がちゃんと虹になっていてすごいです。」と言っても「虹は綺麗ですよね」と大沼さん。本当に虹が好きなことが伝わってきた。
「まずは撮らないで眺めてしまいますよね。今ここに生きてて良いって神様が言ってくれているみたい。写真を撮ってモニタを見ても本物の虹の美しさとは比べるもないです」
もちろん、それは謙遜で、普通に撮るだけでも難しい神様の光のいたずらを紙に上に美しく切り取っています。

なかなか去りがたくていつまでも見ていたら、知り合いの方が来られて10月13日の写真をみんな撮ったという話で盛り上がっていた。僕もiPhoneの中にある、人生で一番太い虹を見た10月13日の虹の写真を見せたい気持ちを必死に押さえていた。素人が写真家に虹の写真を見せてはいけません。

掲示されていたプロフィールを読んだ。

1991年写真家宍戸清孝氏との出会いにより写真の世界に入る。
約7年間助手を務めその後独立。

写真家の宍戸清孝氏という名前を見てびっくり。

撮影:宍戸清孝

僕がアシスタントで参加してPOLANOの三浦さんと出会っていた「1997国際彫刻シンポジウム in 仙台」の公式記録の写真を撮られていた方が宍戸清孝さんだった。様々な場面を写真に記録されていたので僕が写ったカットも何枚かあった。クレジット表記をすれば使ってかまわないですよ、と言っていただいたのでそれからしばらくプロフィール写真に使わせていただいた。あれからずいぶん年をとってしまったので、もうこの写真はプロフィールには使えない。
虹の写真で友だちに手紙を書きたくてポストカードを買ってきた。大沼英樹さんの写真集は本屋さんでも買えるようです。本当に良い写真展でした。虹が好きな方には強くオススメ。撮りたくても「天からの贈り物」(大沼さんのDMから)と出会った時しか撮れない「虹」だけでこれ程のバリエーションと1枚1枚をゆっくり見て楽しめる写真展はそう、無いと思います。ギャラリーのサイトでは11月20日までとなっていますが間違いで今度の日曜日、2013年11月24日まで(11:00~19:00)やっています。

もう1回書いておきます(笑)虹好きの方には(そうでなくても)おすすめです。
そうそう今日、この写真展を見に仙台へ向かっているときもずっと虹が出ていました。

 

虹の写真展から駐車場に歩いて戻る途中にある石の彫刻の写真を撮った。この彫刻は、1997年の国際彫刻シンポジウム in 仙台で制作設置された作品のひとつ。グルジアから来たジュンベル・ジキア氏の作品。制作の手伝いをしていた日々が懐かしい。その後、僕はロシアの彫刻シンポジウムに参加して、ジュンベルと再会して彫刻の制作をする事になる。

Loftによって来年のスケジュール帳を買って帰る。この数年、浮気しないで使ってる MARK’SStorage.it。僕のスケジュールはスカスカでiPhoneがあれば充分なんだけど、この手帳にはスライドジッパー付きのポケットがあってこれから行こうと思ってるDMを入れておいたり名刺を入れておいたりしてとても便利なのだ。僕は細身の3色ボールペンも入れて重宝している。知らない間にグッドデザイン賞も受賞していたようだ。

たまき:
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