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仙台 美術巡り 2015年11月

仙台へ向かう。

あばら骨かっ!

カミさんとシェ・アルモニでランチ。タンドリーチキンのスパイスで胃が唸った。ポテトが美味しいんだよなぁ。岩塩のアクセントが効いたプリンは、何回食べても尋常じゃなく美味しいし、ムース嫌いなのに由美さんの手にかかったムースはペロリと食べてしまった。幸せ。

仙台はイチョウがキレイな街でもあるって最近の実感。銀杏の臭い匂いを嗅ぎながら、用事があってライフスタイル・コンシェルジュへ。

茅原田哲郎さんが、ラウンジ写真館の撮影していた。かっこいい。2階で撮影しているのが1階からガラス越しに見える。そして撮影されていたのは友だちのお母様だった。撮影を終えて付き添いでご一緒されていた、ちびぐるみ作家のみゆきさんと会場でばったり。すごいタイミング。

この前まで個展をやらせていただいていたアートスペースでは小野寺純一さんの「昭和」の絵が飾られています。カラフルで、でも郷愁を誘われます。

今日、制作を休んで仙台に来たのは、ギャラリー杜間道で 「杉崎正則 - 祈る石 想う石」を見るため。すごく良かった。会場を出たら1時間も経っていた。
(別にエントリー:こちら)

仙台メディアテークで「東北生活文化大学生活美術学科50周年記念展」を見る。

夏に阿部敬四郎ギャラリーでの「彫刻のある暮らし展」でも一緒に展示をした、高橋健太郎さんの木の作品。

知らない方の作品だけど、とても惹かれた。

千葉亜由実さんという方の作品。

佐藤淳一教授の伊達冠石の彫刻。淳一先生も会場にいらして少しおしゃべり。

春に見た、樋口佳絵さんの個展はとても良かった。
充実の展示で立体作品以外にも、いくつか刺激される作品があった。

ギャラリー専へ。

山浦多久二「旋律を描く展」へ。

Facebookで一足早く友だちになっていて会場で「初めまして」。

上2点の作品が気に入りました。色がきれい。見えない旋律をテーマにしているのも面白かった。

藤崎デパートへ「伊藤若冲と江戸絵画~そして近代から現代絵画まで~」を見る。伊藤若冲だけでなく近代の作品の中ですごくいいものが何点もあった。香月泰男の蜜柑の絵は特に良かった。伊藤若冲が数点あるくらいかと思って行ったけど思わぬ掘り出し物の展示会だった。来て良かった。入場無料。

とうほく陶芸家展を見に行った時に、いただいた抹茶があんまり美味しくて話をしていたら、今年中にお店を開くと言っていた、まめいちさんのお店が、とうとうオープンしたと聞いて行ってみた。あまりの人気に夕方行ったのではすでに売り切れだった。残念。

この時点で僕もカミさんもかなりクタクタになっていたのだけど、暗くなってきた街を仙台駅まで歩く。さくらの百貨店の、第24回リビング手づくりショップというイベントへ。「花言葉」の標葉千香子さんに個展に来てくれたお礼を言い、友だちの画家、石川かおりさんとしばしおしゃべり。かおりさんは、いつも前向きで話ししていると元気になる。

帰るため疲れた足を引きずってとぼとぼ歩いていたら三河の五平餅を売っていた。
小学校の頃は夏休みになると東京から東海道新幹線に乗って愛知の祖父母の家に泊まりに行ったものだ。ある年など、都合で親が数日遅れてくることになって、東京駅まで母親に連れられ、僕と妹とふたりだけ新幹線に乗せられ、豊橋でおじいちゃんが駅のホームで待っていてくれたこともあった。殺伐とした今では、考えられない。新幹線が走りだしたら心細くなって泣き出した妹に、僕だって心細いんだよと思いながらオロオロしていたら、隣のおじさんが社内販売のアイスクリームを買ってくれた。忘れられない。何か大切なモノを「昭和」に置いてきてしまったように感じる。

愛知の田舎で、子どもの頃に何度も食べた五平餅は小判形に大きくひとつにまとめられていた。形は違うけど味は昔食べた五平餅と同じでおじいちゃん、おばあちゃんを思い出した。

※このエントリーの作品の写真は全て撮影の許可を得ています

 

 

たまき:
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