山中 環 作品展 2023

【個展のお知らせ】
=山中環作品展=
2023/11/18(土)〜11/26(日)
(月曜日定休・御注意ください)
10:00〜17:00(最終日16:00まで)
作家在廊日 11/18,19,22,25,26
ライフスタイル・コンシェルジュ
〒980-0811 仙台市青葉区一番町 3-11-8 2F
(仙台一番町|サンマルクカフェ2階)

 

ほとんど人に作品を見せることもなく、10年以上ひとり山で石を彫り続けていた。東日本大震災を機に作品を誰かに見てもらいたい、と思って個展をやろうと思った時にライフスタイル・コンシェルジュのその当時のチーフだった成田さんに”山中さんに是非、こちらで個展をやって欲しい”と言っていただいて初めての個展を開いてから10年が経ちました。毎年、個展を続けて年によっては一年に2回個展をやってきました。そして、初めて個展をやらせていただいたライフスタイル・コンシェルジュでは6回目となる個展を1ヶ月後に開催していただく予定になっています。
御影石や玄武岩の彫刻作品の他、九州の天草木目石を木星に見立てて透明樹脂の宇宙に浮かべた作品や、板石を割り着色し再構成した壁にかける作品などを展示します。御高覧いただければ幸いです。

「空間概念」 黒御影石、真鍮箔

九州の上天草市の浦田石材彫刻店の 浦田伸昭さんが、この素材を彫ってみませんか?と出会わせてくれた天草木目石。石なのに木目のような模様を持つこの石の魅力に惹かれて天草木目石に出会わなければ生まれなかった作品を今回もいくつか並べます。(浦田さんに感謝)
今回のDMの宛名面にも写真を載せた「彩分割石」板状にして割って木目のような魅力的な模様が透けて見えるように薄く着色して再構成し木で作った枠に嵌め込んだ作品。
球状に削って石の模様を木星に見立て透明樹脂の宇宙に浮かべた「Jupiter」という作品のシリーズ。
その他、天草木目石のペンダントなど、もはや”彫刻”とひとくくりに出来ない作品なので、これまでずっと「山中 環 彫刻展」として個展を重ねてきましたが「山中 環 作品展」とタイトルを変更しました。

 

 

「風に立つライオン」
伊達冠石 28x26x18cm 10kg
”風に立つライオン”というテーマで伊達冠石で抽象の彫刻を、との制作依頼をいただいて、この夏に彫った石彫。納品は個展に展示した後で良いと言っていただいたので会場に並べます。

 


高校の時にルチオ・フォンタナの「空間概念」という作品に出会った。今でも特に好きな作品のひとつ。キャンバスにカッターナイフで切り込みを入れた作品。あえていえば入れただけの作品。
衝撃的だった。その緊張感。固定概念のキャンバスの中の全く違う風景。一目で心奪われた。
それだけじゃなく作品を見ると、キャンバスを前にカッターナイフを手に息を止めて集中しているフォンタナの姿が見える。息を止めてカッターナイフを振り下ろした姿までありありと見える。
ジャクソンポロックの
アクション・ペインティングやイブ・クラインの人体測定、
白髪一雄の精神を統一してから天井の紐に捕まり床に置いたキャンバスの上の絵の具を足で広げる「フット・ペインティング」。作品そのものだけでなくそれを生み出す行為にも興味を持つきっかけにもなった。
作品から感じられる’行為’の痕跡。DMの作品はそんなフォンタナの「空間概念」という作品を3次元の石でオマージュした作品です。
※画像はネットから借用しました

 

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