安倍政権には(というか日本会議所属な人々は)教育勅語を礼賛する人でいっぱい。
この前、「方丈記」を現代語に訳したのだが、実は、古典の現代語訳は、個人的に、しょっちゅうやっている。人知れずだが。というのも、普通に古典を読んだり、あるいは、いわゆる「現代語訳」を読んでいてもピンと来ないことが多いからだ。なんか、そういう意味じゃないんじゃないかなあ。そう思える。
— 高橋源一郎 (@takagengen) 2017年3月15日
たとえば、「朕惟フ」と言うと、ふつう「私は思う」と訳す。もちろん間違っていない。でも、なんか違う。「朕」を使えるのは、天皇ただひとり。同時代で、「朕惟フ」を読んだ人は、「私は思う」とは受けとらなかったんじゃないかな。正確だけれど「正しくない」訳、そんな気がする。
— 高橋源一郎 (@takagengen) 2017年3月15日
というようなことを、昨晩、ここ何年か連載している「論語」全訳の途中で、思ったわけです。そして、訳している間に、いま話題の「教育勅語」を読んで、やはり同じ感想を持った。意味がよくわからない。なので、一時間ほどかけて、訳してみました。「教育勅語」現代語全訳です。ツイート8回分ほどです
— 高橋源一郎 (@takagengen) 2017年3月15日
教育勅語①「はい、天皇です。よろしく。ぼくがふだん考えていることをいまから言うのでしっかり聞いてください。もともとこの国は、ぼくたち天皇家の祖先が作ったものなんです。知ってました? とにかく、ぼくたちの祖先は代々、みんな実に立派で素晴らしい徳の持ち主ばかりでしたね」
— 高橋源一郎 (@takagengen) 2017年3月15日
教育勅語②「きみたち国民は、いま、そのパーフェクトに素晴らしいぼくたち天皇家の臣下であるわけです。そこのところを忘れてはいけませんよ。その上で言いますけど、きみたち国民は、長い間、臣下としては主君に忠誠を尽くし、子どもとしては親に孝行をしてきたわけです」
— 高橋源一郎 (@takagengen) 2017年3月15日
教育勅語③「その点に関しては、一人の例外もなくね。その歴史こそ、この国の根本であり、素晴らしいところなんですよ。そういうわけですから、教育の原理もそこに置かなきゃなりません。きみたち天皇家の臣下である国民は、それを前提にした上で、父母を敬い、兄弟は仲良くし、夫婦は喧嘩しないこと」
— 高橋源一郎 (@takagengen) 2017年3月15日
教育勅語④「そして、友だちは信じ合い、何をするにも慎み深く、博愛精神を持ち、勉強し、仕事のやり方を習い、そのことによって智能をさらに上の段階に押し上げ、徳と才能をさらに立派なものにし、なにより、公共の利益と社会の為になることを第一に考えるような人間にならなくちゃなりません」
— 高橋源一郎 (@takagengen) 2017年3月15日
教育勅語⑤「もちろんのことだけれど、ぼくが制定した憲法を大切にして、法律をやぶるようなことは絶対しちゃいけません。よろしいですか。さて、その上で、いったん何かが起こったら、いや、はっきりいうと、戦争が起こったりしたら、勇気を持ち、公のために奉仕してください」
— 高橋源一郎 (@takagengen) 2017年3月15日
教育勅語⑥「というか、永遠に続くぼくたち天皇家を護るために戦争に行ってください。それが正義であり「人としての正しい道」なんです。そのことは、きみたちが、ただ単にぼくの忠実な臣下であることを証明するだけでなく、きみたちの祖先が同じように忠誠を誓っていたことを讃えることにもなるんです
— 高橋源一郎 (@takagengen) 2017年3月15日
教育勅語⑦「いままで述べたことはどれも、ぼくたち天皇家の偉大な祖先が残してくれた素晴らしい教訓であり、その子孫であるぼくも臣下であるきみたち国民も、共に守っていかなければならないことであり、あらゆる時代を通じ、世界中どこに行っても通用する、絶対に間違いの無い「真理」なんです」
— 高橋源一郎 (@takagengen) 2017年3月15日
教育勅語⑧「そういうわけで、ぼくも、きみたち天皇家の臣下である国民も、そのことを決して忘れず、みんな心を一つにして、そのことを実践していこうじゃありませんか。以上! 明治二十三年十月三十日 天皇」
— 高橋源一郎 (@takagengen) 2017年3月15日
とまあ、サクっと訳したので、若干間違いあるかもしれませんが、だいたい、いい線いってると思います。自分で読み返して思ったんですが、これ、マジ引くよね……。
— 高橋源一郎 (@takagengen) 2017年3月15日
ドイツでもフランスでも、老若男女問わず、事故に対しての意見は異なっても、リスク面の捉え方は同じ。あるご老人は「事が起こった時に自分達の尻を拭けないやつらが動かす発電所の運転を許しちゃいけないんだ」と、フランスの稼働にライン河の橋の上で全員下半身裸で抗議したと昔の写真を見せてくれた
— t-mari (@kappel0208) 2017年3月12日
気をつけて見ていた。この人のツイート。国の路線と同じで、ただちに健康に被害は無い、がベースだった。退職したらツイートやめるのかな。
福島の放射線の量を正しく理解してほしい – 早野龍五|WEBRONZA – 朝日新聞社 https://t.co/mjwP1YZ1Oa— 山中 環 (@tamaki) 2017年3月15日
科学的に立証されていないことを「科学的に問題ないと断言」してしまった早野龍五氏@hayanoという「学者」、科学者としての地位と名誉とプライドを、今日、全て棄て去った。それが「原子力のため」なのか「国策のため」なのか、引っ括めて「東大のため」なのか、それは知らんが、哀れなことだ。
— きむらとも (@kimuratomo) 2016年3月5日
御用新聞に早野氏、お似合いだな pic.twitter.com/gSrl0ZffEY
— yuuki (@yuukim) 2017年3月13日
憲法違反をする政権の下では、法律はもちろん、「常識」や、「きまり」や「正義」や「道徳」もメルトダウン。
「教育勅語、配慮あれば教材使用可」 文科相が見解:朝日新聞デジタル https://t.co/N1HyRN5ApE
— 山中 環 (@tamaki) 2017年3月15日
「国民の生活が大事なんていう政治は、私は間違っていると思います」
…何度見ても意味が分からない。#稲田防衛相は罷免すべきpic.twitter.com/d5dvH6fzT0
— アマノウズメ (@a_uzume) 2017年3月14日