河原の石に穴開け

霧が多いここでも、今朝のは最強クラス。濃すぎて何にも見えません。

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そんな濃霧の朝に、仕事場でキラキラ輝いていた濡れた蜘蛛の巣。

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僕にはダイヤモンドより、こんな水滴の輝きとか星の方が美しく。

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だけど石を切ったり削ったりする刃には人工ダイヤモンドが塗られている。だから石が切れる。だから石を彫るためにダイヤモンドはよく買うよ。カミさんには1回しかダイヤモンドを買ってあげたことがないけど。ゴメン

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仕事場にお世話になっている造園家の方がみえる。空には神様が雲を使っていたずら描き。僕は人がいると制作できないタイプです・笑

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ランチに行こう!と誘っていただいて石の粉を払えるだけ払ってかっこいい車に乗せていただく。僕は、隣町までの美味しいパスタの店まで道案内。その途中、雲が妖しくて面白くて撮った。

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カフェ橙の橙色のカーテンからの光の中のショット。生パスタが美味しい。僕は道案内と食べる係。行き帰りの運転と支払いは造園家の方。お世話になっている方にお世話になりっぱなしなわたし。ごちそうさまでした。

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今日はご依頼の野外で使う大きな花器の制作の前に、川原の石に6mmの穴を開けていました。この石は20年前に宮城に越してきた時に、仕事もないし、いろんな石の研究をしながらいろんな河原に行ってみようとカミさんと拾ってきた石。いろんな川のいろんな石を切ったり磨いてみたりした。川によって石の性質が全然違うのが面白かった。ある川から拾ってきた石は一生懸命磨いてもほとんど全部光らなかったり、ある川の石は磨けば全て美しくなる。先日の個展に来ていただいたお客様には具体的な川の名前まであげてお話しましたけど・笑

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残り少ないコレクションから素敵な石を3つ選んで穴を開けました。左の石は色の違う石が融け合っている不思議な石です。真ん中のは砂岩のようで、石屋からしたら豆腐に釘で穴を開けるようにあっという間に穴が開いた。左右の2つは硬いし丸くてすべすべしていてポイントが定まらず、簡単には穴は開きませんでした。簡単にできると思ってなめていた。

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石の花器を作る時にコアドリルで抜いて出来る円柱状の石もコインの様に薄く加工して穴を開けてみた。穴のまわりをきれいに仕上げて完成。

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河原の石はやってみないと性質がわからない。最初の一個はここまで開けるのに数十分かかったのに最後、割れた。

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これは石のテーブルの上に置いてある重石。コアドリルで抜いた円柱状の物をスライスした。デッサンした紙とかコンビニの袋とかに置けば風に飛ばされなくて重宝してる。

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空の青と、植物の緑が美しい。1年で一番光り輝く日々。自分の仕事場の景色に今でもうっとりする。

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田んぼに水が入り始めて、輝き始めた世界に日が落ちる。