幸せな出会い×2

 去年の夏の終わり。お世話になっている造園家の方が一緒に飲もうと誘ってくれて仙台で飲んだ。そこで出会った看護婦をされているという方に「来年1月に勤続30周年記念で金一封が出るんですけどそれで彫刻を創ってもらえますか?」と初めて出会った数時間後に彫刻制作の依頼を受けた。2ヶ月後、また造園家の方にセッティングしていただいてある会の始まる前に3つのデッサンをプレゼンテーションして本当に室内に置く石の彫刻の制作依頼を受けた。そして2ヶ月後の今日、造園家の方の会社にみんなで集まって完成した作品を納品させていただいた。造園家の方の奥様や娘さん、社員の方も一緒でなんだか幸せな「お披露目会」のようだった。こんなに経済が苦しい状況の中、個人から制作の依頼をしていただくなんてとても幸せな出会いだった。まして30年間という長い時間の努力に対して出されるお金を、一見役に立たなく見えるものに使おうという心意気というか価値観がすばらしいと思う。薬のような即効性は無いかもしれないけれど作品がある空間で生活することで栄養のようなものや幸せな気持ちが少しずつでもふくらんでいってくれる事を願っています。
 このブログは何ということもない日常をだらだらと記録していくもので意識的に仕事の事は書かないようにしているのだけど今回の出来事は僕にとって仕事というよりすでに個人的な幸せな出来事になってしまったので思わず書いてしまう。しかもこの幸せな出会いを演出してくれた造園家の方とは僕が東北に来たばかりの頃に営業に押しかけ、その後ほとんど年賀状だけのやりとりになっていたのに新居を完成した頃、突然我が家を訪ねて来てくれて去年はいろんな場面で声をかけていただいた。これも幸せな出会い(再会?)でした。(この彫刻展もこの方にお世話になりました)2回も泊めていただいて奥様にもお世話になりました。
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 納品のあとお寿司をごちそうになって帰る、ってごちそうすべきなのは僕だ!!せめてちょっと宣伝を。皆さんの家に庭を作りたければ紹介しますので連絡ください(笑)大きな仕事をされてる方ですが個人宅でもリフォームでもいいそうです。(この方がされたあるお寺の庭の仕事はこちら
※ このエントリーの石の彫刻の写真はこちら。