完成したばかりの小さな石の彫刻。新作の納品。
「磊磊(らいらい)」黒御影石・塗料 幅 22 cm × 奥行 11 cm × 高さ 22 cm
今回、制作を依頼してくれたのは小学校の時の同級生。彼女が引っ越しばかりで音信不通になっている僕に幼馴染みを取り戻してくれた。以来、時々会って、いろいろ助けてもらっている。
重い作品を背負って、ウルトラマンが出迎えてくれる祖師ヶ谷大蔵駅に。小学生の頃、僕は隣の千歳船橋駅の近くに住んでいた。
今日納品した今回の作品が、四角い原石から出来上がるまでの(他の制作と並行しながらの)数ヶ月に渡る制作過程を、このブログをご覧の方だけにお見せしますよ!
モノとモノとの「境界」や「すき間」をテーマにすることが多い。まず、石を割る。
仙台での個展や蔵王での個展にまで東京から毎回、足を運んでくれた彼女は「磊磊」というシリーズの作品を気に入ってくれて、こんなイメージで新しく作って欲しいと依頼していただいた。
玄関の下駄箱の上に置いて、
毎日見送られたり、出迎えてくれるオブジェが希望です。
出かけるときには、明るくて・前向きな気持ちで出かけられる。
疲れて帰ってきても、オブジェを見ると元気が出る。
女性でも持てるように、今までのものより小さく軽くして丸っこい感じの「磊磊」の形を探していく。友だちの顔を思い浮かべながら。
22個のパーツに別れたひとつひとつを削っては組み直してバランスを見て、石にデッサンしては削ることを繰り返していく。
形が決まったところで少し磨いていく。一度には磨けない。パーツごとに磨くことになるので磨きの作業を22個分、22回繰り返す。
ずらした断面を更に際だたせるために「境界」を着色する。
後日、塗料が乾いたところで仮組みして色と形の確認。修正が必要な部分の形の微調整、磨き直し、着色し直し。
形の確定後、更にパーツごとに磨きを進めていく。(この後、磨きと着色と乾燥を繰り返す)
少しでも軽くするために限界まで中を抜いた。段毎に接着を開始する。内部を補強しながら数日かけて接着組み立て作業。
完成。仕事場の完成した作品を置いて眺めるために置いてある石に載せて完成直後の記念写真。
彫刻の制作をご依頼いただいた方には、今回紹介したような原石から完成までの制作過程を詳細に記録した写真集をお贈りしています。いつも100枚を超える詳細なものです。(今回は163枚でした)エントリーでは制作のキモになるような大事な所はあえて載せていませんが(笑)写真集には秘密にしたいところまで、全工程載っているので、もしかしたらモノを作っている人が見たほうが面白いかもしれない。
彫刻に興味のある方はご相談ください。個人の方からの彫刻制作のご依頼にも喜んでお応えしています。例えばこんな作品を個人の方にオーダーいただいて作らせていただきました。
手の平に乗るものからテーブルに置くもの、屋外に設置する大きさのものまで、形や大きさや価格はお気軽に相談ください。予算が決まっていればその中で作れるものを提案させていただいています。
ご希望なら、納品の折には制作過程を詳細に記録した写真集をプレゼントいたします・笑
※写真クリックで拡大します
彫刻を依頼していただいただけでも嬉しいのに、ウルトラマン商店街でランチをご馳走になった。納品のお礼にと言われたけど、普通、逆だよね。
美味しい中華。選べる前菜盛り。相談しながら、エビと叉焼とクラゲの3つを選びました。エビの味がすごく複雑で(何がどうなってるんだか全然わからなかったけど不思議で)美味しかった。
黄ニラの炒めやモチモチの皮の水餃子。タレの味も5種類くらいから選べる。ピリ辛味噌に自分でゴマをすって入れるタレでいただいた。
海鮮炒飯。レタスが美味しさを倍増させていた。
上海蟹の濃厚な味付けの豆腐料理。豆腐はon the ライスで美味しさ倍増。炒飯を残しておいてかけていただきました。最高!
同じ皿の料理をシェアしながら食べる中華は良いもんだ。デザートはマンゴープリン。
幸せで高級な美味しいランチをごちそうさまでした。彫刻制作の依頼をどうもありがとう!