雑煮考

 実家で迎えた新年。たぶん20年ぶり。親兄弟やカミさんとの関係でいろいろなことがあったなぁと感慨にふけるオヤジな私に自分がなる事とは最後にこの家で過ごした俺は夢にも思わなかっただろう。写真に撮り忘れたんだけど我が家の雑煮は餅を焼かずに生のまま汁に入れて煮込む、というモノだった。すっかり忘れていて濁った汁に驚いたけど、子どもの頃に煮込まれすぎた餅が溶けてしまい汁だか餅だか判然としなくなったどろりとした液体を噛むように飲むのが好きだったのを思い出した。今では透き通った汁の雑煮しか食べないのだが母親のふるさとの愛知県の雑煮なのだ。
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 ちなみに今一番好きな雑煮はTさんに教えてもらった千葉のはば雑煮。大きな椀に焼いた餅を入れたらノリを入れる。ノリははばのりと青のりは必須。他に手に入るノリをあるだけてんこ盛りに入れて鰹節も乗せたら熱い熱いお湯(か出汁)を注ぐ。ノリと鰹節から出た塩味と風味が最高に旨い。万が一塩気が足りなかったら醤油をひとたらし。
 さらにちなみに僕の好きな雑煮、第3位は焼いた餅を即席お茶漬けに浸して食べるだけ。ごちそうが続いて胃がもたれたときなんかに梅茶漬けの雑煮なんて最高。