有元利夫展

100322
 カミさんと郡山市立美術館へ。休日ETCで1000円だし。
100322
 バリー・フラナガンのうさぎ。宮城県美術館の中庭にも別の野兎の作品がある。日本人に人気があるみたい。
100322
 青空に映えてきれい。(今日1日中小雪がちらつく寒い日だったけど)
100322
 郡山市立美術館は日本有数の白御影石の産地、福島県にあるせいだろうか白御影石をふんだんに使った建築。フラットに磨いて使うという石を使う時によくあるありきたりな使い方ではなくて、割れ肌や自然の肌を積極的に使った設計で館内に入る前に個人的に僕は相当テンションがあがってしまう。著作権の権利の主張ばかりしてアメリカのような裁判好きの国になりつつある日本では、こんな敷石のせいでつまづいて怪我をしたといって訴えられないか心配になる。割れた石のエッジでは手を切るかもしれないし凸凹だしそれを考慮して今ではこんな設計はなかなか実現しないだろうけど本当に素晴らしい建築だと思う。だから、いつも(他には人がいることはあまりないんだけど)この石舞台に入りこんで石の肌や割れた感じを楽しむ。
100322
 この貼石だけ楽しんで館内に入らないで帰ることもあるんだけど(笑)今日は展覧会を見るために高速を飛ばしてきた。日本の平面の作家の中で僕が特に好きな有元利夫の作品をまとめてみられる貴重な機会。もちろん素晴らしかった。部屋毎にカミさんと一番好きな作品を言い合ったらほとんど違っていた。ひとつだけ一致したのはやはりこの作品だった。
100322
「花降る日」1977年。(安井賞特別賞)この作品だけでなくほとんど全ての作品の額縁が金色だった。
 展覧会で好きな作品をひとつ選ぶのは昔から良くやっている。この時面白いのがただ「好きな」のを選ぶと教科書的な世間的に評価の高い物になりがちだけど1点もらえるとしたら、とか1点買うとしたら、と考えると全く違う作品を選ぶのが我ながら面白い。自分の家の居間に飾るために選ぶのと一般的に一番好きな作品は違うことが多いんだよね。切実感が違うのかな。