渡されたバトン ~さよなら原発~

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映画「渡されたバトン ~さよなら原発~」を見た。

過疎化の進む新潟県巻町が町を二分することになった原発の建設を巡り、長い年月の後、建設反対を町の意志として決めるまでを描いた映画。
今回の自主上映は、日頃から放射能の問題に共に取り組んでいる先輩方によるもの。年配の方も多いのに労力を惜しまず頭が下がる。今回の映画の制作にもカンパをしている。椅子並べを手伝いに行って、受付で「子どもたちの甲状腺検診の実施を求める署名」への署名活動をさせてもらう。映画を見に来ている方は「意識」があるからか多くの署名をいただいた。ありがとうございます。

東海村では

村では,昨年3月に起こった福島第一原子力発電事故により放出された放射性物質による,お子さまの健康への影響を心配する声に対応するため,放射性ヨウ素の影響を受けるといわれる甲状腺の検査を実施することにいたしました。


と村独自で甲状腺検査をする一方、僕の住んでいる市に子ども達への健康調査を要望しても放射能による健康被害は無いので必要無いと言う。判断の根拠はいつもこうだ、県が必要ないといっている、国が必要ないといっている。
実は1年ほど前から、心ある他県の医師が全額を負担し、検査当日のスタッフなどたくさんの仕事を宮城県南部のお母さん方が完全にボランティアで甲状腺検査を行っている。子どもに甲状腺検査を受けさせたいと願うお母さん方は僕の市にもたくさんいる。だけどこれ以上の受け入れは限界。でも市はやってくれない。そのために署名を始めた。

菅谷昭 松本市長や泉田新潟県知事のように、判断の根拠を「自分」にするリーダーを持っている市民がうらやましい。一向に収束しない原発を抱えた非常事に生きざるを得ない時代には特に。