石割萌

東京のある美術展の芳名帳を置くテーブルに飾りたいので、石の花器を作って欲しいとのご依頼でした。メールには
「アスファルトの割れ目からたくましくも花が咲くイメージ」
という一文も何気なく添えられていて、ずいぶん難儀しましたが(笑)こんな感じに仕上げました。

これでは水の取り換えとか、花を挿すのが面倒では?と思われるかもしれませんが、ちゃんと対処をしてあります。(インスタには素敵なコメントをいただいて感激。※写真クリックでInstagramへ)(当ブログは写真にインスタグラムへの投稿にリンクをかけてあります)

伊達冠石を割って作ったので、元の位置に合わせるときっちりはまります。花を挿してからフタの石を戻しても良いし、あえて何個か戻さなくても面白い。
ただし、制作にものすごく手間がかかるしロスも多い。だけど、個人的には気に入ったので、3月の仙台三越の「アート&クラフト展」(3月21日(火)〜24日(金))用にも、あと2、3点だけ作ろうかと。タイトルは、伊達冠石の一輪挿し「石割萌」(石をも割って芽を出して萌え出る)と今、決めました・笑

仕事場の雪の下にも春を待つ植物が雪が溶けるのを待っている。寒い冬を共に過ごして春を待つ、小さな虫や植物にもなんとなく同士のような気持ちを感じる・笑

2017年の新作、伊達冠石の一輪挿し「石割萌」
「アスファルトの割れ目からたくましくも花が咲くイメージ」
なんて、作り手を悩ませ困らせる要望が無ければこの形は生まれませんでした。
これからも皆さまのご要望やご提案をお待ちしていますよ。(大変だけど・笑)