ミュシャ展

2日連続で、国立新美術館へ。ミュッシャ展を見に。

会館前から並んで見たのだけど、ものすごい人気。満員電車か!と突っ込みたくなるような館内。

撮影が許可されている部屋が一室だけあります。

この作品の左下の女性。

ミュッシャの娘がモデルだそうです。

大学生の時、マッス(量塊)に向かうよりも表面に意識が向きがちな僕に彫刻の先生が「(装飾的な)アール・ヌーボーが君には合っているかも」と言われて調べて、ハマった。その中でもとりわけミュッシャに。画集を何冊も買いミュッシャ展にも行った。だけど僕が見てきたのは主にパリの超売れっ子時代の言わば「イラストレーター」「デザイナー」としてのミュッシャだった。今回、ミュッシャがムハと呼ばれる祖国チェコに戻り16年の歳月をかけて自身のルーツであるスラブ民族の歴史を描き上げた全部で20枚の「スラブ叙事詩」を見るという念願がついに叶った。その壮大な芸術はパリ時代のリトグラフのポスターとは、テーマも技法も大きさも、何もかも異なっているけど、登場人物が魅力的である事は共通している。僕はミュシャの描く人物の顔が本当に好きなんだ。特に女性の。

巨大な絵画は離れないと見られないけど注釈は壁面の小さな文字の掲示を読まないといけない。ものすごい人出の館内で中で動き回るのはかなり大変。これから行かれる方には音声ガイドを借りて聞きながらゆっくり見るのをオススメ。¥530だけど。

最高の作品群だった。ミュシャの祖国の人でさえなかなか全てを見る事は難しかったのに世界に先駆けて全てを見られたなんて。まだ3月だけど、今年の展覧会のマイベスト3に入るだろうな。

国立新美術館サイト ミュッシャ展ページ

ミュッシャ展サイト