クイーンズ・ギャンビット

氷、薄い薄い。

噛み合わせて積み上げていたんだけど

割れてしまったので

切れ端を組み上げてみた。

そんな風に氷が伸びていくのかがよくわかる。

当サイト名 “STONE HEAD FACTORY”

さあ帰ろう。疲れてるのかプレハブ小屋出ようとした時に転んで頭からガラス窓に突っ込みそうになった。ギリすぐ下の板の方に突っ込んでガラスは割れなかった。危機一髪!

自家製の干し椎茸できた。一晩水で戻して我が家の定番干し椎茸のオイスターソース煮作ろうか。ご飯のおかずにも酒のつまみにも最高。

明晩、居酒屋我家が開店予定だし。これ生じゃなくて干し椎茸じゃ無いと作れないって言うか美味しくならないのが面白い。ただ干すだけで旨みが増すってなんてありがたい。

へそ大根は2回目仕込んでから連日春の様に暖かくて全然縮まない。さわるとまだぶよぶよしてる。

明日の朝も気温は氷点下に下がらないどころか日中は10℃超えの予報。乾く前に腐ってしまいそうだ。

芽キャベツをさっと塩茹でして自家製出汁醤油と鰹節かけて

美味しい!

昨年末の杵つき餅のお雑煮。

夜な夜な磨いていた「Jupiter」という作品、

今宵やっと磨き終わった。

「Jupiter」
天草木目石、伊達冠石、透明樹脂
W9.5xD6xH17cm 1.8kg

木目の様な模様を持つ九州の天草木目石を木星に見立て透明樹脂の宇宙に浮かべた。透明樹脂が固まるには25℃以上の温度が必要。だから夏しか作れない。今、磨いているのは来月の個展に並べるために去年の個展に出さずに磨けば完成の素材をひとつだけ残して置いたもの。

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山中 環 彫刻展
日時:2021.2.18(木)-2.23(火) 10:30~17:00
内容:角田市在住の彫刻家、山中環個展。石の重さや硬さを忘れさせるような作品、石を割って再構成した作品などを展示。無可有の郷での個展は初。
場所:アートスペース無可有の郷
〒989-1762 宮城県柴田郡柴田町海老穴海老沢131 TEL 0224-56-3584


 

Netflixでチェスのドラマ”クイーンズ・ギャンビット”見終わった。

滅茶苦茶面白かった。

最後のエピソードでホテル・ロシアが出てきて個人的にはまった。1997年にロシアのカルムイキア共和国で開催された国際彫刻シンポジウムにロシア語圏以外からはたった1人で参加した時にモスクワで宿泊したホテル。

ドラマを見ていてカーテンとか窓の下とか壁紙の装飾とか思い出した。

赤の広場に隣接していて部屋からクレムリンの建物が見られた。現在は営業していなくて解体されているらしい。ホテルロシアにチェックインしたらすぐに部屋に「Do you need a woman ?」と電話がかかってきたのも怖かったしその頃モスクワはテロが頻発していて夜、外に出るのが怖かったのと言葉が全く通じなくて、結局モスクワから小型バスの様な飛行機に揺られてシンポジウム会場のあるカルムイキア共和国に着くまでの日本を発ってからの約二日間、全く、食べ物を口にすることが出来なかった。そもそもインターネットの無い時代、自分が行くロシアの自治共和国の場所もわからず良い作品を作って帰って来る、というより生きて帰って来る事を自分の中では目標にしていた。だけどシンポジウムでは言葉が通じなくても石を彫って彫刻を作るというシンプルな共通項でお互いを認め合って理解し合うことができた。アメリカ礼賛の雑誌とか読んだ世代なのでロシアに対して少し偏見を持っていたけど、ロシア語圏の彫刻家たちとすぐ友達になって、それはそれは幸せで楽しい時間だった。陽のあるうちは石を彫り毎晩ウォッカ飲んで週末はレーニンの銅像の建つ野外の広場で開催される壮大なディスコで踊った。その時の各国の彫刻家とは今も交流が続いている。その1年後にまた招待されてシンポジウムに参加することになるけど、1年前は生きるか死ぬかだったのに、1年後は友達がたくさんいて皆んなが迎えてくれて幸せだった。

せっかくなので彫刻シンポジウムでカルムイキア共和国に建ててきたふたつの野外彫刻の写真もアップ。

実はこのシンポジウムは五輪の様にヨーロッパでは偶数年に開かれているチェス・オリンピアードをカルムイキア共和国の首都エリスタで1998年に開催するためにオリンピック村を作り街を彫刻で飾って世界からのシャフマリスト(チェス指し)を迎えるというプロジェクトだった。

それを個人の資産で開催した僕と同い年のその時のカルムイキア大統領のキルサン・イリュムジーノフとのツーショットもアップしてしまおう・笑
自身も強いチェスの指し手らしい。でもチェスに興味がなくてもこの映画はオススメ。