日本の弓術

突然入ったウェブの仕事の打ち合わせを終えて、急いで胃カメラの検査結果を聞きに病院へ。
長く待たされるのは必至。何もしないで待つというのは僕にとって苦痛以外の何者でもないので「日本の弓術」をポケットに突っ込んで行って久しぶりに読み返してみた。


弓で的を射るには的を狙って力を入れるのは当たり前。ましてや合理的に考える西洋人ならなおのこと。
しかし師範は「的を狙うな、力を抜け」と言う。最初「ありえない、信じられない」を連発していたと言うヘリゲルの気持ちは良くわかる。
今は日本人にだって難しい命題だろう・笑
ちなみに石を彫る昔ながらの手道具である石ノミは石頭というトンカチの重たい奴で叩いていくのだけど、職人は力を入れたらダメという。力入れてたら疲れちゃって丸一日、仕事できないという訳だ。打った後にはね返る石頭が飛んでいかないようにそっと抑えてるだけで力なんか入っちゃいない、と職人は笑う。
僕にはまだ出来ない。