ラスク

 昔、僕が勤め人だった頃の職場の先輩の女性からおいしいラスクがたくさん贈られてきた。先日、友人のJINGにいただいたスモークチキンを薄くスライスしてのせてビールのつまみにいただいたら絶品だった。ありがとうございます。
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 今年の3月で退職されたとのこと。去年「ご苦労様でした」の気持ちを込めて贈った自作の石の花器のお礼なのだろう。
 もう10年以上も前の話だけど思い出した話がある。僕の勤めていた職場で歓送迎会が開かれ僕は退職者として参加したのだけど会がお開きになったその瞬間、それまで飲んだくれて騒いでいた僕と同僚や先輩が一斉にこの方の所へ駆け寄りいきなり胴上げを始めた。驚く彼女。
 仕事の中には目立って手柄に出来る仕事とそーゆー誰かを支える目立たないところで黙々とやらなきゃいけない、でも手柄になんかならない地道な仕事っていうのもあって僕は誰にも気が付かないところでそーゆー仕事を文句ひとつ言わずに地道にやり続けているこの先輩の女性を尊敬していたのだ。で、ねえねえ彼女を歓送迎会の後でみんなで胴上げしない?と1ヶ月前に誘ったら僕と仲良くしてくれていた同僚や先輩の方々はいちもにもなく賛成してくれていたのだ。彼女のそんな姿勢に敬意を払っていたのは僕だけではなかったのだ。
 目立つことが嫌いな彼女はいきなり大勢の男たちに囲まれ胴上げされてそれはそれはびっくりしただろう。ましてみんな力入りすぎちゃって危うく天井にぶつけてしまうところでしたよ。でも、胴上げの後自然に起こった拍手。彼女も「ありがとう」って言ってくれた。(まあ、言わなきゃすまない状況に追い込まれてたんでしょうけど・苦笑)
 尊敬できる先輩を持てる、というのは幸せなことです。