ダークナイト

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 ダークナイトを観た。(The Dark Knight
 息もつかせず物語が終わったとき、肩にというか心に力が入っていたのに気付きエンドロールをぼーっと眺めながらゆっくり力を抜いてから映画館を出た濃密な152分だった。物語が良くできているのはもちろん実写もスタントもCGも特殊効果も全てがうまく溶け合って目に映る映像の快感。そしてこの映画の「過剰な」物語になんの違和感もなく引き込んでくれたのはヒース・レジャーの圧倒的な演技。演技というより存在。映画の中でジョーカーという殺人や破壊自体を楽しむ狂気を演じた彼は撮影が終わった後も精神の均衡を取り戻せず映画の完成を待たず睡眠薬の多量摂取により亡くなったという。演じるということはここまですごいことなのかと思わされる。ハリウッド映画というだけで観る気を無くす僕のような人にも一見をオススメしたくなる映画でした。
(僕がポッドキャスティングの更新を楽しみにしている町山智浩さんがTBSコラムの花道でダークナイトについて語っているのはこちら)(Wikipedia