蒲田

 教え子と蒲田の駅で待ち合わせて一緒にお昼を食べる。なんと16年ぶりの再会だ。ふたりの子のお母さんにはとても見えなかった。
 自分のホームページを持っているので子供の頃の同級生や教え子から時々思いがけないメールが来る。引越だらけの人生だったので今までだったら音信不通の人間で終わりだろうに徳島県の小学校のクラスメートからもメールをもらったこともあった。そして今回のように実際に会う事も少なく無い。これはインターネットのおかげと喜んで良いのだろう。
 その子と(あ、いやその女性と、だな。)別れた後、蒲田の町をぶらぶら歩く。蒲田はカミさんと結婚して最初の2年弱を過ごした思いで深いところなのだ。美味しい物が多い町だった。駅ビルは再開発で以前の面影は無くなっていたけど昔住んでいたマンションもまだそのままあった。
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駅から近かったのでエレベーターの無い3階の部屋でビジネスホテルのようなバストイレ一体型のシャワーとキッチンと6帖の和室だけだったのに家賃に給料の半分が必要だった。となりに大阪からの単身赴任のおやじさんがいて飲み屋に連れて行ってもらったりした。その飲み屋さんはコインランドリーに姿を変えていて時の流れを感じさせられた。おやじさんの息子は優秀なテニスプレイヤーだったのだけど一介のサラリーマンの収入では遠征費等が膨大にかかり選手活動を支える事が難しいと嘆いていた。
 元気の無い時に勇気づけたもらったりもした。確か「にしやさん」という名前だった。お世話になりました。息子さんは今でもテニスに関係がある人生なのだろうか。
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 ところで今回、おさいふケータイに機種変したのでスイカもカードから携帯のモバイルスイカに変えた。都会の人には当たり前なんだろうけど田舎者の僕にとってバスも電車もただ携帯をかざすだけでどこにでも行けるのは本当に便利だ。バスに乗った時小銭が無いとすごく嫌な気持ちになる。これからはもうその思いもしなくていい。