コンビーフ

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 我が家のグランドピアノがストッパーごと4cm強、南に動いていた事に気が付いた。どうやら我が家は南北に揺れていたようだ。だからオーブントースターも南に落ちたし天井までの高い作り付けの本棚の大量の本は東に向いていたので1冊も落ちなかったのか。(白い輪は元の位置を写真に書いたもの)
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 我が家には今、友人知人親戚の援助物資でいつもよりいろんな食材がある。(ありがとうございます。今日は沖縄のOさんから久米島の水を始め缶詰などをいただいた。)コンビーフは普段、全く買わないし食べない素材。ネットで調べてジャガイモと一緒に炒めておつまみに。
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 僕らの夕食が終わるのを待つ愛犬小春。1階への階段の前には急に避難する事になったときに持って逃げるカミさんと僕のデイパック。
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 夕食が終わると小春はいつもはカミさんから1日の最後のおやつ、ヨーグルトをもらえる。だけど今スーパーの乳製品の棚は空。ヨーグルトは無い。乾き物で我慢してもらう。今日、気仙沼の海を漂流する屋根の上で地震から3週間ぶりに助けられた犬がいた。小春よ、もう少しだけ我慢しておくれ。
 ところで。IAEAが飯舘村の放射性ヨウ素を調べた結果3/31には2000万ベクレルで避難レベルと言っていたのが、昨日4/1は700万ベクレルと発表。これに限らず、なんでいろんな調査の結果が数日後に実はもっと低い数値でしたと決まって下向きに訂正されるのか? それが真実だとしても連日のその発表の仕方は精神には悪い。今日も、電話で「危ないの?危なくないんでしょ?」と言われうまく会話を続けられなかった。政府の安全情報は確実に多くの人に受け入れられてる(悲)。海外の友人からはすぐにでも避難した方が良いとメールをもらっているけど、もちろんこれからもこの土地で暮らしていきたいと思っている。だけど耳に痛い聞きたくない情報を聞かなかった事にして安全だという情報だけを選び取っていっても何の救いにもならない。万が一、急に最悪の事態を迎えたときに一時的にでも避難出来るようにガソリンは満タンを心がけ車には寝袋を積みっぱなしにもしている。無事、望み通り避難命令が出るような事態を避けられ、ここで暮らしていける事になっても今、設備が壊れた状態で綱渡りを続けている福島原発が今後、廃炉になるとしても作業が完了するのは僕が死んだ後の事だろう。死ぬまでこの暗くて重い雲の下にいるような感覚の中で生きていかなくてはいけないということだ。僕も認めたくない情報から目をそむけるために砂の中に頭を突っ込んでしまいたくなるけど(昨日、今年でジャーナリストの無期限活動休止を表明した上杉隆の緊急インタビューから)これは逃れられない現実だ。その事実にやられそうになる。