Owen & stone

今思えば、黎明期のFlickr(写真共有サイトの草分け)は今のFacebookであり、instagramであり、twitterであり、とにかくレスポンスが早く、写真を介しているから英語が堪能でなくても、”awesome!”とか言っていろんな国の人とコミュニケーションできる幸せな世界だった。世界の人たちがぐっと近づいたあの感じは今でも残っている。その頃にやりとりした人たちとは今でも折にふれてコミュニケーションしてる。

I made this cards as new year card.
If you want, I’ll send this card.
Please give me your address.

毎年、その年に作った彫刻の中からひとつを選んでPOSTCARDにしている。
(19年前から。安い印刷屋にしないで少し値がはるけど紙も印刷も良かったのでGRAPH一筋だった。来年、20周年だなあと思っていたらデザイン業界で有名なその会社はポストカード作成のサービスをやめてしまうみたいだ。残念)

ポストカードは年賀状としても使う。Flickrでのやりとりがあんまり親密で楽しかったから、2004年の年末にふと思いついて住所を教えてくれたらこのポストカードを送るよ、と試しに書いてみた。

プライバシーの事もあるし、あっても2,3件だと思ったら世界のいろんな所からたくさんリクエストが来た。約束通りポストカードを送ったらお礼のコメント以外に、絵葉書を始めいろんなものが送られてきた。中にはチョコレートやその国を紹介したDVDなんていうのもあった。ただ切手を貼ったポストカードを送っただけなのにいろんなやりとりがあった。(Happy Communication)。本当にFlickrの蜜月時代だったなぁ。(ポストカードプレゼントはその後、4年続けた)

13012414 そんな中に美しい写真と僕が好きだと言った写真を、ポスターのようにしてエアーメールでアメリカから送ってくれた人がいた。それが Chris だった。(その縦長の写真は今もこれを書いてる僕の部屋を飾っている

(c)Chris Humphrey

(c)Chris Humphrey

数年後、 Chrisが男の子のお父さんになった。写真を送ってくれたことを思い出して、石の一輪挿しをOwenという名のその子に贈った。せっかくなのでメッセージを背面に彫り込んで。


(c)Chris Humphrey

(c)Chris Humphrey

到着したという知らせと共に、実際にカエデの葉を挿した写真がFlickrにアップされた。


(c)Chris Humphrey

(c)Chris Humphrey

そしてOwenの小さな手に包まれた石の写真も。
なんか温かい気持ちに包まれたことを思い出す。 
 そして今日こんなツイートが。

 

赤ちゃんだったOwenが僕の一輪挿しをスケッチしてる。

なんて幸せ。   “This photo makes me happy”