鍛冶屋さん

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今日の午前中は鍛冶屋さん。

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 ただでさえ暑い日だったのに火のそばで肉体労働。あっという間に持って行った水筒の水を飲み干した。まだ梅雨にもなってないのに夏バテ。夏のように暑い日だった。

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 石の彫刻を野外に仮設置する時に、子どもが倒したりしたら事故になるので地面に鉄棒を挿して石の作品の下に開けた穴に通す事で転倒防止になる。仮設置が終わったら抜くだけ。下が地面の場合しか使えない方法だけど、固い地面にも打ち込めるように先端を尖らせるのが今日の仕事。炉で鉄棒を焼く。本当はコークスがいいのだけど、昔の借家の掘りごたつで使っていた豆炭の残りで。

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 歯を使い切った中空のコアドリルを炉の空気穴に関係づけて地面に埋めた。ふいごの代わりはブロアーで。強いモーターの振動で位置がずれるので石頭で押さえた。

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 真っ赤に焼けた鉄棒を金床の上で叩いて成形。豆炭でもなんとか熱量は足りた。形が出来たらもう一度焼いて先端だけ数秒、水に入れて急冷して強度をだす。そのまま数秒待って少し焼き戻ししたら、水に突っ込んでゆっくり冷やす。水に突っ込んで泡が出て水面が揺らいでいるところ。

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 実はこれ、石ノミを作る時と全く同じ。少し焼き戻しするのは先端が固すぎると、石を彫ったときすぐに折れてしまうから少し粘りを出すため。革手袋の下の鉄棒が今日、作業した物。その上の2本は昔作った石ノミ。

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 とか言いながら、僕は合金のノミを使っているので鍛冶屋さんはやらない。久しぶりにやった。昔、石工は自分で使う石ノミを自分で作っていたので石を彫るために鍛冶仕事が出来る事も必須だったという。

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 四角い芝生(この写真に特に意味はありません。四角い石をどかしたところです)