被爆二世のカキ

いつもと変わらぬ出汁のきいた赤出汁の味噌汁とサラダとトーストの朝食。

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美術館に出かける。夏休みだから姪っ子も一緒に。

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電車のホームでこれを買っている人見たこと無い。

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大きなグラフィティが車窓から見えた。

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カミさんと、妹と、姪っ子と美術館に向かう。目黒川沿いの木漏れ日の遊歩道を先に歩く3人を見ながら幸せを噛みしめる終戦の日。

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川をはさんだ反対側はよく行ったけど、目黒区美術館は初めて。目黒区民センター公園には「被爆二世のカキ」という木があった。

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長崎市若草町に植えられていて原子爆弾の熱戦と爆風で焼けてえぐられたカキの木の種を育てたのだそうだ。
原子爆弾が投下されてから60年にあたる平成17年秋に初めて実をつけたという。こうやって忘れないための努力を続けることはとても大切なことだと思う。

【2013/08/17:追記】
「犬死に」は誰のせいか

【2013/08/18:追記】

こうやって忌まわしい戦争や原爆の悲劇を二度と繰り返さない努力が続けられる一方でこんな事も。誰に、どの国に配慮しているのか。少なくとも子どもたちに対してではない。戦争や原爆の悲惨さを子供に伝えないように努力する国が目指すのはどんな世界か。

はだしのゲン:松江市教委、貸し出し禁止要請「描写過激」

毎日新聞 2013年08月16日 19時22分(最終更新 08月17日 14時24分)

漫画家の故中沢啓治さんが自らの被爆体験を基に描いた漫画「はだしのゲン」について、「描写が過激だ」として松江市教委が昨年12月、市内の全小中学校に教師の許可なく自由に閲覧できない閉架措置を求め、全校が応じていたことが分かった。児童生徒への貸し出し禁止も要請していた。出版している汐文社(ちょうぶんしゃ)(東京都)によると、学校現場でのこうした措置は聞いたことがないという。

ゲンは1973年に連載が始まり、87年に第1部が完結。原爆被害を伝える作品として教育現場で広く活用され、約20カ国語に翻訳されている。

松江市では昨年8月、市民の一部から「間違った歴史認識を植え付ける」として学校図書室から撤去を求める陳情が市議会に出された。同12月、不採択とされたが市教委が内容を改めて確認。「旧日本軍がアジアの人々の首を切ったり女性への性的な乱暴シーンが小中学生には過激」と判断し、その月の校長会でゲンを閉架措置とし、できるだけ貸し出さないよう口頭で求めた。

現在、市内の小中学校49校のうち39校がゲン全10巻を保有しているが全て閉架措置が取られている。古川康徳・副教育長は「平和教育として非常に重要な教材。教員の指導で読んだり授業で使うのは問題ないが、過激なシーンを判断の付かない小中学生が自由に持ち出して見るのは不適切と判断した」と話す。

これに対し、汐文社の政門(まさかど)一芳社長は「原爆の悲惨さを子供に知ってもらいたいと描かれた作品。閉架で風化しないか心配だ。こんな悲しいことはない」と訴えている。

「ゲン」を研究する京都精華大マンガ学部の吉村和真教授の話 作品が海外から注目されている中で市教委の判断は逆行している。ゲンは図書館や学校で初めて手にした人が多い。機会が失われる影響を考えてほしい。代わりにどんな方法で戦争や原爆の記憶を継承していくというのか。

教育評論家の尾木直樹さんの話 ネット社会の子供たちはもっと多くの過激な情報に触れており、市教委の判断は時代錯誤。「過激なシーン」の影響を心配するなら、作品とは関係なく、情報を読み解く能力を教えるべきだ。ゲンは世界に発信され、戦争や平和、原爆について考えさせる作品として、残虐な場面も含め国際的な評価が定着している。【宮川佐知子、山田奈緒】