神様のプレゼント

初夏の蔵王に素敵なギャラリーで彫刻の個展を開催します。ギャラリーの方に仙台で活躍されているフラワーアーティストの監修の元、石の花器とのコラボレーションを企画していただいて現在、伊達冠石を素材として、たくさん石の花器を制作中。こちらは定番のスリットのある一輪挿し(朝日現代クラフト展入選)。やっと8個磨き終わった。

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新作もたくさん作ってます。斜めの面に囲まれた花器の形がやっと見えてきたときに、ヒビが見えた。あ、これは駄目な奴だ(水が漏れるレベルだ)。2時間の仕事がまた無駄になると思った。

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悔しいので、ていねいに割ってみた。左右対称の美しい局面で割れた。奇跡的な割れ方。

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こんなことは滅多にない。

先日も伊達冠石の特徴でもある表面の風化で一日の仕事がぱーになってがっかりしたばかり。だけど神様はいるんだなぁ。こんな風に奇跡的に美しく割れを入れてくれるなんて。本当は斜めの面を持った花器をふたつ作る予定だったけど、この面を主役にしてこのまま形を生かしてひとつの作品に仕上げる。
偶然の割れはできるだけ作品に取り込む。取り込める偶然の形は神様からのプレゼントだ。作品に結びつけられる事は滅多にないけど。 

きれいに磨き上げたらこれも初夏の蔵王の個展に展示する予定です。

musee-maenaka

○7月13日(日)~20日(日)

山中  彫刻展
今回は 彫刻だけでなく 初夏のグリーンを添えて身近に使える彫刻の様な花器も御覧頂きます