ヘレン・シャルフベック

ヘレン・シャルフベック 魂のまなざし展を見に、東京芸術大学大学美術館へ。

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夏に宮城にも来る展覧会なんだけど、この後近くで予定があるのと、東京芸術大学大学美術館にまだ入ったことが無いのでこの機会に。

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波瀾万丈な人生のようだけど(っていうかどんな人生だって平穏ではないだろうけど)その時々に自画像が描かれていて、スタイルや表情や色使いが様々で経歴を読みながら見ていくと感情移入してしまう。

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画家人生の後半、描く情熱が衰えたのか、あまり描かなくなった時に昔からの知り合いが「再解釈」をすすめ、グレコなどの作家の作品を「再解釈」して描いたり(そのまま描いたものもあり)や若い頃の、自分の作品を元に描き直す、という制作が多い。

15070412 僕の大好きなタマラ・ド・レンピッカ
(Tamara in the green Maybach)は最後、描けなくなってしまい、若い頃の自分の作品を模写していたという悲しい逸話がある。

だけど、シャルフベックただの模写に終わらない作品もあってなんだか良かった。例えばホイッスラーの強い影響を受けて描かれたとされる「お針子(働く女性)」と題された作品を22年後「再解釈」して描かれた作品は前作と同じかそれ以上の力を持っていると感じた。(公式サイトでどちらも画像を見られます

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そして晩年の自画像は切ない。