菅野泰史個展「手向けの作法」を見に。108個並べられた蓮の形。作るのに2年以上かかったと話してくれた。奥には海の水面の映像が見える。
いただいたDMを見た時、この蓮の花は鍛金で作ったものかと思った。でも菅野さんは石の作家だしなぁと思って、実際に個展会場で見ないと、と思って足を運んだ。この蓮は金属ではなくて大理石で彫られたものだった。こんな薄く繊細に。彫った大理石に銀箔が貼られていた。
海の水面をトレースした石。写真にはその魅力を全然写せていない。
伊達冠石に彫られた海の水面。この磨きの時間を想像すると気が遠くなる。
今年見た作品展の中でも、とても心揺さぶられた作品展だった。