鳥と坊や

 今朝、石彫りの仕事場に向かっていたら10羽ほどの白鳥が数10m僕の車と並んで飛んだ。思わず沼に寄り道。すると沼のほとりに女性とその子供と思われる坊やがいた。
 その坊やはものすごい数の水鳥に取り囲まれていた。沼から上がった水鳥は坊やのすぐまわりに。それだけじゃなくて沼の中の白鳥も坊やに一番近いところまで寄ってきている。上野公園の鳩じゃあるまいしこの季節にやってくる渡り鳥で人に慣れている訳では無いし坊やがえさをあげている訳でもない。
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おかげで僕も普段はこんなに近くからは撮れない距離でおこぼれにあずかって写真を撮ることが出来た。
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まだちゃんとした言葉を話せない坊やはニコニコ顔でしきりに何か言っている。
 ! 坊やは当たり前のように鳥たちとその言葉にならない声と笑顔でコミュニケーションをしていた!
寒い風が吹いてきてお母さんが「風をひくからもう帰ろう」と手をひいて帰って行った後、鳥たちは1羽また1羽と水の中に戻り沼の中央へと泳いで行ってしまった。
じっとカメラを構えて立っている僕のまわりにはただの1羽の鳥も再び寄っては来てくれなかった。