牛太郎、ぼくもやったるぜ!

09052901.jpg ベコ飼いのお友達の本が出版されたので著者から直接、売っていただいて読んだ・笑
「牛太郎、ぼくもやったるぜ!」
児童文学を書かれていていろんな賞を受賞されているのは知っていたけど、とうとう本になったなんて素晴らしい。和牛肥育農家の小学生の子供が主人公。牛に関する描写が素晴らしく、すごく生き生きしているのはいのは文章の力に加えて想像ではない日々の生活からきたものだから説得力が違う。そんな牛を育てる農家の日常の物語がいつしか主人公の少年の成長にリンクしていく。ある日、少年は両親や牛と過ごした日々の小さな経験の積み重ねを力に変えて大きな一歩を踏み出し始める。最後の方で読んでいてホロッとしてしまったし勝ち負けだけで終わらないラストのすがすがしいこと。それにしても作者にしか書けないものがいっぱい詰まった本でしたが、それを書ける環境にあったからといってそれを物語に出来るかどうかは別のものだし、日々の中からそれをすくい取れるのは才能なんだろうなぁ。面白かった!(岡本さんというイラストレーターの挿絵も物語の力を引き出す素晴らしいものだと思いました)
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