デモに参加しようと決めました

 「脱原発」の一点で大きなアクションを実現しようと言う「6.11 脱原発100万人アクション」が今度の土曜日、6月11日に全国で行われるようです。「6.11 SEBDAI 大規模脱原発デモ IN 仙台」として仙台でも開かれる予定です。原発とそこからの放射性物質に人生を変えられた怒りを胸の奥に静かに沈めて、このデモに参加しようと思っています。
 これだけの人々が生まれ育った場所を追われ、故郷を追われ、愛した土地を追われ、仕事を奪われ、生き甲斐を無くし、夢を無くし、今も放射線にさらされ、放射性物質の漂った空気を吸わされ、放射性物質の付いたものを食べさせられ、放射性物質の混じった水を飲まされているのに。
 それでも。 それでも原子力をコストの問題で語る。
 望まない放射線を暴力で浴びせられている人間に、煙草とかX線とか、飛行機とか一生懸命、いろんな死亡率を調べて、それより原発の方がよほど安全と言う。
 原発の使用済み核燃料を無害化する方法を人類は手にしていないのに僕らの後の人たちツケを回して笑っている。
 原発を擁護してきたのに旗色が悪くなった途端、返す刀で東電の役員は総辞職しろと評論家は言っておしまい。
 戦後、過去の辛い歴史に学んだドイツは、他の国の原発事故でさえ脱原発に舵を切ったのに。
 モンゴルなど途上国に核のゴミを「輸出」すれば核のゴミ問題は解決できると評論家は言う。
 子供を被曝させたくない母親は泣きながら立ち上がり行動しているのに邪険にされる。
 チェルノブイリの子ども達が身をもって教えてくれたのに、この国は日本の子どもを放射能カウンターにしようとしている。
Chernobyl
 写真はチェルノブイリ原発事故の立ち入り禁止区域で1994年から写真を撮り始めた”David McMillan“氏が8年前の2003年の6月に撮った化学室教室の写真。
 これが現実。
 生まれて初めてデモに参加しようと決めました。