やらなくちゃいけないこと


 親馬鹿でスミマセン。愛犬小春が歩いているときの揺れる尻尾が大好き。
 犬の散歩を終えて、7月のチャリティー彫刻展の打ち合わせに行った後、友だちの陶芸家のゑみし窯へ行って借りていたガイガーカウンターを返す。USBでPCと接続してデータを管理できる優れもののガイガーカウンターは僕も欲しいのだけど他のガイガーカウンターと同様入荷待ち。販売は週に10台だけ。僕がガイガーカウンターを手に入れられるのはいつになるだろう。中古でも売っても良いよというものを持っている方がいれば是非、連絡ください。
 ゑみし窯の池田さん夫婦と(滅茶苦茶カワイイ犬のチャオと)長々話してしまう。そしてまた、少し現実に立ち向かう力を得る。同じような危機感を共有している人と話す事は今、とても力になる。見えないから無いものとしている人も多いから。3/11以前は脳天気で馬鹿だったけど幸せだったよねぇと話して二度と戻れない日々に思いをはせて泣きそうになる。
 おふたりはちょうど原発が放射性物質をまき散らしているその最中に、おじいちゃんおばあちゃんになった。娘さんが自宅で赤ちゃんを産んだのだ。娘さんとあかちゃんふたりを部屋に目張りまでして「軟禁し」少しでも被曝させないように努力し続けた話を聞いて涙をこらえるのが大変だった。えらい。本当にえらいよ、ふたりとも。大人がやらなくちゃいけないことはそういう事。(それでも目張りした部屋の中は 0.2μsv/hだったそうです)
 これからを生きていく子ども達、赤ちゃん達に被曝させないという当たり前の事が今難しい。文科省の20msv/yを始め、子供の「人権」がものすごく軽んじられている。僕らに子供はいないけれど地域の子ども達にやれることをやる。やれることはやる。子ども達をガイガーカウンターにしてはいけない
 子ども達に「こんな事になるとは思わなかった。ごめん、許して」なんて5年後に絶対に言いたくない。
日本国憲法第25条
 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。