夏の終わり

 経済評論家とか経済アナリストとか経済産業省とか大企業の社長とか経団連とか。およそ経済なんとかと名のつくところで人生を送っている人の多くはこれだけ多くの人が当たり前の人生を奪われ未だに収束の目処すらみえない事故を目の前にしても、人も大事だけど経済を回して行かないと。という立場だ。人がいなくなったら経済どころではないはずなのに「人」の中に自分や自分の愛する人、家族、友だちがとりあえず入っていない間は悪いけど東北の人達に我慢してもらって今までと同じように原発で湯水のように使える電気をじゃんじゃん作ってもらわないと世界に負ける、と言っている。
 核廃棄物はモンゴルに持っていけば全部OKとか、原発事故の後、鼻息荒く普段から自然放射線を浴びていることも知らないくせにとか、経済ナントカ評論家の言うことがすごすぎるんだけど、多くの人からの支持は変わらないようで(怒っているのは僕だけなのか)ついていけない。(例外として経済評論家の内橋克人さんの言説だけは本当に共感してます)
 社長さん、あなたの愛する人が被曝してもそうしますか?
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 これも自然。
 結局、その時に強いものが勝つのが自然の摂理。人間も自然の摂理から逃れることはできない。善悪とかじゃなくて僕らはこうやって今、力を持っているものに取り込まれていくのか。
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 イナゴ。今年も地元のおばあさんたちは捕るのを楽しみにしてる、きっと・悲
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 田んぼの稲に張られた蜘蛛の糸。
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 露草。
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 名前、何だっけ。石鹸になるというのでやってみようと思ったけど、今となってはもう出来ない。
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 ファインダーの中で打ち上げ花火の様。
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 仕事場の石のテーブルの上のカマキリ。
 暑さ真っ只中でもかっぱを着て帽子にマスクな夏だった。暑ければ水を浴び汗まみれのTシャツを絞るような、いつもの夏のように解放的に仕事が出来なかったから暑かったけど、なんか夏を過ごしたという実感がない。放射能と共に過ごした初めての夏もそろそろ終わりだ。