共同作業:2012・春

 4/28に田んぼに水が入るので部落総出で用水路の確保。
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 レーキで泥や落ち葉などを取り除いていく。僕がいつもペアになる親父さんはもう82才だ。高齢者は共同作業を免除されているのに当たり前のように作業に出てくる。出てくるだけじゃなくて親父さんより若造の僕より仕事する。年をとっても仕事する人を僕は無条件に尊敬する。そしてそんな人が田舎にはいる。
 だけどベコ飼い(牛の肥育)はとうとうやめたそうだ。「年にはかてねぇ」。
 僕がこの共同作業が楽しいと思えるのはこの親父さんの昔話を一服(休憩)の時に聞かせてもらえるから。今日はこの用水路がコンクリートではなくて、ただ土を掘っただけの頃の話や、牛で田んぼを耕していた話を聞いた。その頃は各家庭に牛がいて一反を牛と共に1日かけて耕したそうだ。(たかだか数十年前の話ですよ)一反は今のトラクタなら15分!みんな自分の田んぼを「何日もかけて稼いだ(仕事した)んだぞ」
 「でもなぁ、仕事はおもしょいんだぞ(面白いんだぞ)。」といって田んぼをトラクタでうなう(耕す)時に効率的にやる方法や角をきちんと決める(仕上げる)方法を教えてくれた。僕はきっと死ぬまでトラクタで田んぼの角をきちんと仕上げる仕事をする事は無いと思う。だけど、こういう話が本当に面白い。みんな仕事で人生を生きているのだ。そしてこの親父さんや多くのお百姓さんと同じように僕も仕事が喜びでもある。残念な事に屋外で汗水して働いても全然、お金にならないことも一緒だけどね。
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 でも親父さんは、米作りは続けている。ゴールデンウィークに田植え予定の苗を「見てけないや」(見てってよ)といわれ育苗ハウスに入れてもらう。すくすく育った苗。良い色だ。
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 表の整備された水路が終わったら裏に回って竹藪を切り開いて用水路の確保。大変だ。
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 昼までみんなで働いてそのまま公民館で御苦労様&お花見。開花の遅い今年の桜だけど公民館脇の桜は今が盛りだった。