福島原発告訴団に入会しました

 原発事故の後、今まで考えた事もなかった放射能で人生が一変。人生は何が起こるかわからない、という言葉を実感を持って思い知らされた。もがきながらいろんな人に会い、勉強し、考えて直接的な反応から今は「今の問題は半減期まで数十年かかる状況で、お前はこれからどうやって生きていくのだ、という事に変わってきているのだ。」に変わった。とは言っても次の日曜日には仲間と放射能問題の講演会を開催するし(来てください)相変わらず、残り少ない貴重な人生を放射能の事に使う日々が続いている。最低。
 原発事故の賠償という問題もある。個人的にはそのために時間を使うのはやめようと思っている。そのために必要な時間とそれによって得られる事が、今まで国や(経済的に)大きな力を持った企業が被告となった沢山の裁判を調べるとあまりにもかけ離れている事を思い知らされているからだ。(僕はこの国の裁判をあまり信用できない。今までの原発に関する裁判をみても。三権分立は建前で国の意向にべったり )だけど今、賠償問題を裁判で戦っている人たちにはエールを。その戦いは誰かがやらなければいけない必要で崇高な事。全く否定しないし応援している。きちんと賠償を求めるべき。
 ただ自分個人の人生で考えたときに、もう自分が達成したい事をやるための時間すら残り時間はほとんど無くなっている。自分にやれる事とやれない事を日々選択している。選択せざるを得ない。(突然、元気が無くなった愛犬にも日々、教えられている)
 そして僕は今こう考えている。放射能を撒き散らした最低な奴らと戦うよりも最低な事があった、まずその事実を受け入れる。だけどその事で知らない事を知る事が出来た、知らなかった人と知り会える事が出来た。話をして交流する事が出来た。最低な事があったけどそのおかげできっと自分の人生は、それを知らなかったよりも豊かになった、と納得できる人生にする以外にこの問題をOKに出来る事は無いと思っている。
 最近まで原発を命より金で考える人たちや、今回の原発事故による放射能被害は無いという人たちの言動を追い、いちいち個人的に反論を考え検証していたけどそれもやめた。時間の無駄だからだ。それによって得られる事はほとんど無い。大本営発表をそのまま伝えるだけのマスコミではなく、最新の情報を得るために使っていた twitter も、今ではコストで原発を語れるような人間、広島や長崎の原発被害者に寄り添ってきた学者を呼び捨てにして日本に放射能被害は無いという学者、同じ地域で同じ被害者だと思っていたのに放射能の健康被害を心配する人を攻撃する人ばかりが元気でもうほとんど開かない。僕にとって大切だった何人かの人も罵詈雑言を浴びせられ去って行った。
 今は自分の人生を立て直したい。
 今の僕に必要なのは twitter で放射能を心配している人を攻撃したり馬鹿にしたりしている人ではない。歴史の教訓に学ぶ人。わからない事はわからないと言う人。前向きな人。笑っている人。元気な人。そんな人たちと繋がりたい。
 でも。賠償問題には個人的には関心が無いと言ったけど、福島原発告訴団にはすぐに参加しようと決めた。これだけの巨悪に全く捜査が入らないどころか税金で警察が電力会社の役員の家をガードしているという理不尽。小さな悪はつるし上げられ巨悪は許されるなら今の日本は戦時中以下といえる。
 ひとりの殺人は死刑になっても戦争では効率的に大勢を殺した人は勲章をもらう、という意味で。
 福島原発告訴団は参加者が多いほど検察庁が原発事故の責任者を起訴する可能性が大きくなる、裁判になった際には検察庁が僕たちに変わって追求してくれるので実際に裁判に関わる必要は無い。そうであれば陳述書を書いて一口1000円からの入会金を払うくらいの努力はしなければ、と思ったからだ。
僕の書いた陳述書はfacebookで「友人」に公開します。
たまたまこのブログに来て、その陳述書を読みたいと思う方がいるとは思いませんが念のため。上に書いた理由で基本 twitter からfacebookに移行して、実際に交流のある方とだけ「友だち」になっています。facebookの友だちを増やす事には全く意味を感じられないので、基本的にこちらから友だちリクエストをすることもありません。逆に交流のある方は友だちリクエストを。実際に会った事があるか無いかは関係ありません。ネットであろうがリアルであろうがこれまで交流してきた方は「友だち」。
以下に、2012年8月26日に仙台で開かれた福島原発告訴団説明会の動画を。




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