ふたりと一匹

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 大晦日。
僕が石で作った花器に庭の南天をカミさんが活けてくれている。難を転じてくれ。

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 愛犬小春。今ではもう歩けないので、移動するときは癌にやられた小春の体から漂う臭いごと両腕に抱いてかかえ込む。

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 大晦日に自宅でブログを更新するなんて初めての事だ。毎年カミさんか僕の実家で過ごしていた。今年は東京の僕の実家まで小春を連れて行ける状態ではない。カミさんとはじめてふたりで新年を迎える。ふたりと一匹だけで過ごすたぶん、最初で最後の大晦日。

子供の頃から自宅で正月を迎えることはほとんど無かったので、自宅にいると大晦日とは感じられない。

静かな夜だ。