唐辛子の辛さが苦手だった。うどんに七味唐辛子をかけるのも嫌なくらい。子どもの頃は料理に唐辛子なんて、隠し味程度にしか使っていなかったのではないだろうか。だけど自分でパスタをよく料理するようになって、何年も唐辛子の辛さをオリーブオイルに移していたからか、唐辛子系の辛さに強くなっているみたい。特に好きな訳でもないので辛い料理を率先して食べたりもしないのだけど、この前、みんなが唐辛子が真っ赤に塗られた罰ゲームみたいなせんべいを「辛い、辛い、ヒー」と言いながら食べていてのを1枚もらって食べたのだけど、普通のせいべいとしか思わなかった。

　そんな折、辛いのが得意という方から「あんまり辛くて参った」というカップ焼きそばを教えてもらった。

「ペヤング 激辛やきそば おたすけマヨネーズ」

辛みが強いので小さなお子様や辛みが苦手な方の喫食には十分ご注意下さい。

　辛いのが平気になっているのか試してみようと買って食べてみた。
　食べた人がネットで悶絶して叫んでいるのは「ペヤング　激辛」で検索してもらえば早いけど、見た目は普通のカップ焼きそば。だけどソースを混ぜている時点で刺激臭が湯気と共に立ちのぼってきた。

　辛い。確かに。だけど美味しく食べきってしまった。なぜだ？知らない間に唐辛子系の辛さにそーとー強くなっていた。
　ただ、今お腹の中で何か不穏な音がしているのがちょっと気になる。