写真を撮る

 夕ご飯に居間に降りていったら窓の外の雲が美しく光っていた。デジイチを持って写真撮りに行ってみるかと思ってカミさんを誘う。

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 小春が死んでから、風景を撮ろうと思ってデジイチを掴むことは無くなった。それじゃぁ駄目だよなぁと思っていた気持ちに、あんまり劇的な雲の色がスイッチになったのかも。小春がいなくなってから写真を撮るために散歩したのは初めて。カミさんと散歩したのも。

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 折からの暴風雨。新幹線も止まっているらしい。バケツをひっくり返したような雨が残した、田んぼの水たまりにも反射しながら劇的な光。

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 奇跡的な色を見せるのは、ほんの数10秒だと知っているので、蔵王と自分の間に電線が無いところまで猛ダッシュしてこの1枚を撮った。すぐ後に空は暗くなりもう写真は撮れなかった、後に残ったのは、久しぶりにダッシュして気持ち悪くなった体だけだった。