原宿へ。表参道に向かって歩く途中にある「太田記念美術館」へ。

浮世絵版画の美術館。「浮世絵の戦争画」を見る。

芸術品としても歴史資料としても価値が高いとはみなされないため、ほとんど見る機会の無い戦争を主題とした浮世絵展。河鍋暁斎の作品もあった。当たり前だけど戦争を主題にしても作品として「良いもの」と「悪いもの」はあるだろう。戦意高揚のための作品は問題もたくさんあるだろうけど、記録としても側面を持つ作品も「戦争」が主題だけで陽の目が当たらなくなる、というのもどうだろう。西洋絵画なんて戦の絵は枚挙にいとまがない。

しかも会場に、江戸時代から明治時代の戦争画の浮世絵を検証するための企画で戦争を賛美するものでは無い、ってわざわざ書かなければいけないのは、言いたいことを言うだけの人の声が大きい時代を象徴している感じ。

銃口をこちらに向けられると、やっぱりちょっと恐いね。