絵画が伝える震災の記憶

若い友人を誘って出かける。今日の目的の前にラーメンで腹ごしらえ。ん?味ちょっと変わった? めん屋 正㐂 煮干中華そば 650円

#tamakiラーメン2018 84杯目 #ramen

蔵王のございんホールへ。加川広重さんの「絵画が伝える震災の記憶」を見にきた。

巨大な絵画で知られる水彩画家。

震災後は取材をして震災をテーマに巨大絵画の発表を続けている。

今回展示されている2点の作品は高さ5.4m×幅16.4m。

絵の前に立ってみました。その大きさが伝わるでしょうか?
アーティストトークではこれまでの制作についてや制作の動機についての話に加えてたくさんの写真を交えてこの大きな水彩画の作品がどの様に出来上がっていくのか、アトリエでの作業も含めて手の内をさらけ出して見せて話された。モノツクリにとって他の作家のアトリエや具体的な制作の様子を知ることほど楽しく、興奮することは無い。少なくとも僕にとっては。貴重な話が聞けて写真が見られてすごく良かった!

そして今日はそれ以外に巨大絵画の前で詩の朗読をするという絵画と文学のコラボレーションが行われる。友人の西田朋さんが堀口大學の原発に関する詩の朗読をすると言うのでそれを聞きに駆けつけたのだ。

さらに西田さんが発行者となり装丁なども手がけた須藤洋平さんの詩集を先日いただいたのだけど、一読してショックを受けた。凄まじい生の中で紡ぎ出された言葉は僕がなんとなくイメージしてきた、いわゆる「詩的」なものとは対局にある。腕の皮膚がざわざわするような詩だ。だけど気分が悪いわけではない。(悪くなる人もいるかもしれない)

西田朋さんがおとといまでやっていた僕の個展で小品の石彫「シロイココロ」をお求めいただいて、

それだけじゃなくて「アカイココロ」の小品を須藤洋平さんに贈りたい、とお求めいただいた。

西田さんのとりはからいで須藤洋平さんとも、直接ご挨拶ができた。

その、須藤洋平さんの詩の朗読。チック症状の重度のトゥレット症候群と戦いながら詩作している須藤洋平さんは朗読中にも時おり、チックの症状が出ていた。だけど、僕にとってはそれも表現の一部として染みた。何より詩の言葉の使い方が想像を超えていた。
実は僕も小学校の時からチック症状を持っている、原発事故の後極度に悪化している。どうやったら共存できるか考えているところ。

須藤洋平さんは、2007年の私家版詩集「みちのく鉄砲店」で第12回中原中也賞を受賞されています。有料記事だけどこちらの記事に須藤さんの事がとてもわかりやすくまとめられているので興味のある方はこちらを→

こちらで「赤い内壁」の詩が紹介されていて少し読めます→