もう20年も前の話だけどロシアの自治州カルムイキア共和国で開催された国際彫刻シンポジウムにロシア語圏以外から唯一の彫刻家として参加してカフカスの砂岩を使って「Dance」という彫刻を作った。それは今でも首都エリスタの大統領府近くの道路沿いに建っている。
インターネットの時代だからGoogleのストリートビューで見られます!
制作会場になった工場で言葉のわからない僕を気遣ってくれた工場長に制作で出たカケラで小さな彫刻を作ってプレゼントした。
彼の可愛い息子と
娘とも仲良くなって羽根が羽ばたく鶴を折ってあげた。
去年その時の男の子がインターネットで僕を見つけてくれて20年振りにネットで再会した。今でも大切にしている、とその時の彫刻と折り鶴を写真に撮ってくれた。
僕はすっかり忘れていたのだけど写真を見たらいろんな事を思い出した。
そんな物語も全部含めて羽ばたく折り鶴も付けて(笑)その彫刻が欲しい、と御依頼いただいて送られてきた写真を見ながら天草木目石で再び作っていた。今日の昼に完成。個人的な思い出からタイトルは「Old Gift」高さ13cm
シンポジウムでの彫刻制作が終わりに近づいてカルムイキア共和国を去るのも後数日という朝に、完成間近の石に工場長が貼ってくれていた僕を詠んだ詩。綺麗にレタリングされていた。今でも大体の意味しかわからないけど大切に部屋に飾っている。
午後来客あり。
作品を見るのは作るのと同じくらいかそれ以上に好きなので、年にいくつも展覧会や個展巡りをしている。でも作品を買う事は基本していない。そんな中いつか作品を買おうと心に決めている水彩画家がいて本当にその人の作品が大好き。今日、その方が始めて我が家に遊びに来てくれた(だけでなく作品を買っていただいた。これで何点目だろう)
お土産にたくさんの卵をいただいたので1ダースを半熟の味付き卵に仕込んだ。
明日からが楽しみ。
Danceを彫っていた時の写真を少し。
作品がほぼ完成してあとは設置して帰国まで数日という時に、他の作家みんなに作品の周りに集まってもらって撮った写真。
休憩時間。寒い寒い冬だった。
深夜に大統領府を訪れて大統領を囲んで記念の一枚。
大統領と。同い年だった。