仙台ぶらぶら

090509
 午前中の仕事を終えて昼すぎにカミさんと仙台へ向かう。途中「麺組」でちょっと遅めの昼食。仙台に着いて入院している義母のお見舞い。
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 せんだいメディアテーク(smt)まで歩いていけるところだったのでお見舞い後、歩いていく。最近はなんだか忙しくて、こんな機会でもないと仙台の街をブラブラ歩いたり出来ない。smtでは「漫画・アニメフェスティバル」というイベントが開かれていてコスプレのお姉ちゃんや4mを越す段ボールのモビルスーツが立っていた。
090509 僕が見たかったのはこれではなく「レオナール・フジタ展」。それほど好きな訳ではない。でも、群像大作の最後の日本公開という宣伝文句に惹かれた。


 多くの人と同じく僕もフジタと言ってイメージするのは「すばらしき乳白色」と絶賛されて戦前のパリで日本人として唯一成功した、ほとんど白一色の画面に極細の線で描かれた裸婦と猫だ。でも、やっぱり僕の心は動かなかった。それに大作の群像も線の細さと色彩の微妙さで離れてみると形が消えてしまう。(クリックで拡大)
 でも第二次大戦後、洗礼してフランスの田舎で暮らした晩年の作品の素晴らしいこと。とてもカラフルで現代のイラストのような作品もあった。また、生涯をかけた礼拝堂の建設のためのステンドグラスや壁画のための下絵の木炭デッサンの若々しいこと。青年の描いたもののようだ。そこには僕の全く知らなかった「フジタ」がいた。新鮮な驚きと衝撃をもらった。行く気はなかったんだけどカミさんの提案で行って良かった。
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 ガラスを多用した smt の建築のエレベーターを降りていく時に見上げて撮った1枚。この建築物は賛否両論あるけどそれは少なくともこの建築物がとても個性的で「普通」ではないということだ。
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 駐車場までカミさんと定禅寺通のケヤキの下を歩いて帰る。マンズーのブロンズ彫刻。マンズーはとても大好きな作家。すばらしい。
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 そしてグレコの彫刻。
 それにしても仙台は8車線の車道も大変だし路地裏に入ると一方通行だらけで初めての行きたい場所に到達するにはパズルのようで疲れる。僕の様な方向音痴には安い駐車場に止めてしまって歩いた方が早い。けど、疲れた。