セントアンナの奇跡

 午後、仙台のイタリアンレストランに約2ヶ月間、展示していただいていた石の彫刻作品を搬出に出かける。パリンカ様、画家のウエノイチロー様、お世話になりました。ありがとうございました。
 今日の午後はふたりで休日にしようと愛犬小春をカミさんの両親に預かってもらいカミさんとふたりで出かけてきた。搬出の後、仙台をふたりでぶらぶら歩く。
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 なんだかずいぶん久しぶりの仙台散策。
09072902.jpg 小雨が降っていてどんよりする中、本屋を巡りamazonでは出来ない立ち読みを美術書と写真集中心に堪能。青葉亭でステーキ定食の夕食。僕にとって仙台は車で来る町なのでビールが飲めないのが辛いところ。
 レイトでスパイク・リー監督の新作「セントアンナの奇跡」を見る。アメリカのために志願して軍隊に入った黒人兵士たちがアメリカの白人の市民に黒人という理由だけで差別されていた。イタリアの戦場で彼はふと気が付く。「俺はここで「俺」として生きている、ニガー(黒人)としてではなく。イタリア人たちは黒人差別と言うことを知らない。」それはきっと体にまとわりついた殻が破れていくような開放的な心の瞬間だっただろう。結婚をすることにした人たちというのもきっと結婚相手といる「俺」が「俺」でいられるような「私」が「私」でいられるような感情を覚えたのではないだろうか。それが一瞬のものだったか今でも毎日続いている感情かどうかは知らないが・笑
 11時過ぎに終了。あくびをこらえて家路につく。
(ちなみにこの映画は「痛い」映画です。そーゆーのが苦手な方は注意してください。カミさんは痛い映画が嫌いで、また一緒に見る映画の選択に失敗してしまった。いつもこうだ・苦笑)