チョコレートと青い空

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 ベコ飼いのお友達の2冊目の本が出版されたのでさっそく読んだ。「チョコレートと青い空
牛を飼っている専業農家にガーナからエリックさんが研修生としてやって来た1ヶ月の物語。最初は背が高く真っ黒なエリックさんをおっかなびっくり迎えていた二人の兄弟と妹が、一緒に生活していく中でお互いとお互いの国を理解していく物語。
 作者の家は専業農家だから牛舎での作業などはわかりやすくていねいに書かれている。さらに僕は(物語はノンフィクションではないだろうけど)実際の作者の家族や牛舎に物語をだぶらせて読んでしまって余計感情が入ったかも。何気ない生活の中に大切なものがたくさん詰まっている事を改めて感じられる温かい物語。
 僕の住んでいる所は実際に国際交流が盛ん。農家の方々が毎年、各国からの研修生を迎えている。東京で暮らしていた頃より、この「田舎」に越してきて比べものにならないほどいろんな国の方に出会う機会があった。この土地の農家の子ども達は、毎年のように各国からのお客さん(研修生)を迎える事で世の中にはいろんな人がいていろんな考えが有る事を体験として得られるのはとても素晴らしい事だろうと思う。

見なれた田んぼが、エリックさんの目を通して、今までとはべつのものに見えていた。

 という体験をこの地域の子ども達はしているんだろうなぁ。大人からの素晴らしい贈り物だ。
 ネタバレしないように本の内容は詳しく書けないけど、最後はまた涙がこぼれた。1冊目も2冊目も泣かされた。もちろん今回も友達でもある作家にサインしていただきました・嬉
※写真はその本と物語の中に出てくる「チョコレート」。あぐりっとでも売っているそうだけど、いただいてしまった。ありがとうございます。