大震災前日の写真

 明日からの作品展の作品プレートを作るために写真を探していて、そうだ大地震の前の日、どんな写真を撮っていたんだろうと思ってiPhotoの中を探してみた。以下はブログにアップするはずだった写真。ほぼ半年遅れでアップ。
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 2011年3月10日。いつものように昼の愛犬小春の散歩に出かけている。家の裏の田んぼはほとんど人通りが無くリードを付けなくてもいいのが嬉しい。きっと僕より小春が。
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 うっすら雪があるけど良く晴れた空気の澄んだ日だったようだ。澄んだ空気を胸いっぱいに吸う事が出来た幸せ。
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 小春も春の香りを嗅いでいたようだ。
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 まだ薄い氷が張っていた田んぼは今、収穫の時を迎えている。今までは美しさに見とれていただけの景色を今、複雑な気持ちで眺めている。
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 小春の足跡。
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 乾いた空気を利用して、家の前ではカミさんが切り干し大根を作っていた。こんな風景も今では当たり前のものでは無くなってしまった。僕が作ったこのベンチは線量が高いので使用禁止にしている。このブログを書くために小春の夕方の散歩のついでに、庭の隅に移動しておいたこのベンチの上に今、SOEKS-01Mを載せて4回測ってみた。0.42 0.63 0.92 0.67 平均すると0.66μSv/h。駄目だこりゃ。
(測定器をお持ちの方には今さらな話ですが、放射性物質が降り注いだ木材は高濃度に汚染されている可能性が高いので気をつけてください。ウッドデッキ、木のベンチ、ブランコなどの木の板や木材にはお子さんを近づけないように注意してください)
 3/11以前の放射腺を気にしないで暮らすことが出来た日々はほとんど毎日のように写真やムービーを撮っていた。特別なことが無くても息をするように写真を撮っていた。今となるとMacの中の何気ない日々の写真が本当に貴重で愛おしく見える。